旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)の騒動により、放送が不安視されていた正月恒例の特番「さんタク」(フジテレビ系)に関して、MCを務めるお笑いタレント・明石家さんまが無事に収録を終えた事を報告している。
同番組は、俳優・木村拓哉とさんまがダブルMCとして出演する“新年最初 ”のバラエティで、2003年より放送を開始。普段は共演が実現しない2人がそろい踏みし、前年の総括や、様々なロケ企画を行う人気番組である。
ファンの間では、旧ジャニーズ事務所の問題を受け、来年の放送を心配する声が出ていたが、さんまによると「『さんタク』はもう収録して、今度ロケに行くんで。オンエアは決定した感じ」だという。10月28日放送のMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」で報告した。
さんまは、「『さんタク』って正月やから、去年の出来事(を振り返るトーク)でどうしても触れずにはいられない。コメントを言わなきゃいけない」と、事務所の騒動への言及は不可避だったと説明。その際の様子について「さすがの木村もちょっと緊張しながら、まぁ、言ってはいけない事、『これ言うとまた叩かれる』とか。木村の場合、何を言ってもそういう状態はあるけど、一生懸命、自分の言いたいことは言ってました」と明かしている。
現場は、やや張り詰めた空気感だったようで「何かこっちまで緊張の瞬間。昨日収録終わって。本人もホッとしたんでしょうね。でも、それが1月1日まで放送がないんですね」と来年元旦にその模様が放送されると紹介した。
「木村といえば、事務所が1度目の会見を終えた9月7日に、自身のインスタグラムから、故ジャニー喜多川氏のモットーだった『show must go on!』などと投稿し、大炎上。その後、“しれっと ”削除したこともあわせてひんしゅくを買っていましたが、今回の性加害問題ではSNS以外でオフィシャルに見解を出したことは一度もありません。そのため、木村がどんなコメントを残すのかという部分は注目ですが、ネットには『どうせ核心には触れずにお得意のキムタク節で話して終わりでしょ』と期待薄だとする声や、『お笑い色の強いバラエティー番組で話すようなことじゃない』『日々変化している問題なので、今収録したコメントをお正月に放送するのではタイムラグがありすぎて話が合わなくなるのでは?』などの指摘もありました」(テレビ誌ライター)
“何を言っても叩かれる ”木村にとっては特に難しいテーマとなるが、問題発覚から間もないころの木村が収録で見せた言動からどんな感情がにじんでいるのかなど、来年の放送だとしても、関心を寄せる視聴者はかなり多いのではないだろうか。
(木村慎吾)