「東京ブギウギ」などのヒット曲を持つ、歌手の笠置シヅ子をモデルにしたNHK朝ドラ「ブギウギ」。主人公・福来スズ子を演じる趣里の熱演もさることながら、話題を呼んでいるのは、作曲家・羽鳥善一を演じている草彅剛だ。草彅が演じる羽鳥のモデルは笠置とのコンビでも知られる歌謡曲の礎を作ったと言われる作曲家の服部良一。
「数々のヒット曲生んだ偉大なミュージシャンを、草彅は小気味よく好演。台本にないアドリブ演技も多く、かなり自由に善一というキャラクターを作り出している。監督や共演者からも演技が絶賛され、現在は草彅がドラマを引っ張るような状態で、趣里も草彅に演技を相談し、スタッフの間でも信頼を得ています」(民放関係者)
草彅が演じる善一は、音楽に妥協がなくスズ子に様々な試練を与える。11月8日の放送の第28話では、楽曲の歌い出しを500回以上も繰り返させるスパルタ指導が話題に。笑顔で何度も歌い直しを求める善一に、視聴者はSNSで「怖すぎる」と驚きの声をあげた。
「草彅は、天才ならではの無茶苦茶な行動もアドリブで表現し、ドラマの撮影中はまさに善一そのものという感じ。第30話では『ラッパと娘』楽曲をスズ子が披露したのですが、指揮者の善一は、ステージに移動し、ノリノリのダンスを披露。これも草彅のアドリブだったとかで、視聴者から絶賛されています。今後も、趣里と草彅の共演場面が盛りだくさんの演出になると言われ、楽曲が披露されていくそうです」(スポーツ紙記者)
そんな中で、水面下では草彅と趣里の紅白共演の内定情報まで飛び交っているという。
「2人が紅組、白組と関係のない、特別枠で紅白に出演するのは濃厚ですよ。現在は『ラッパと娘』を含め、どの楽曲を披露するか最終調整をしているところ。草彅がSMAPメンバーとして紅白に最後に出演したのが、2015年。それ以来の出演となれば大きな話題になりますし、視聴率にも期待できます。ドラマの宣伝にもなるのは言うまでもないですが、草彅も本格復帰をアピールすることができます」(前出・民放関係者)
今年の紅白は、性加害問題が明るみに出た旧・ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)タレントの出場はゼロだったことが11月13日に発表されたばかり。
「ただ、SMAPをはじめ旧ジャニーズのタレントがもっとも活躍した場が紅白で、毎年のように多くのグループが出場し司会も担当してきました。そんないわくつきの番組ですから、今年は単にタレントを出場させないこと以外にも、いっさいSMILE-UP.に忖度していないことを示す必要があります。辞めジャニの代表格である草彅が紅白に出演することはそうした姿勢のアピールにもなりえます。NHKとしては、何とか草彅を紅白に引っ張り出すつもりですよ」(前出・民放関係者)
草彅は、どんな姿を視聴者に見せてくれるのだろうか。
(渡邊伸明)