乾燥が厳しい今の季節は、普段からのスキンケアでしっかり対策をしておくことが大切です。でも、間違った方法でかえって肌を乾燥させてしまっているケースもよくみられます。そこで今回は、美肌教育家で美容実業家であるMTコスメティクス代表取締役の板橋理恵さんに、肌を乾燥させるNG行動や30~40代向けのスキンケア術をうかがいました。
■肌を乾燥させる3つのNG行動とは?
1.肌に触り過ぎる
スキンケアの際にお肌への“触れ方”を意識している方は意外と少ないようです。実は、お肌の見た目の美しさを決める角質層の薄さはたったの約0.02ミリ。ちょっとした刺激も素肌にとっては大きなダメージになってしまうことを知っておくことが大切です。
毎日のクレンジングや洗顔など、お肌に触れるときにはゴシゴシこすらず、素肌表面が動かないよう、優しくていねいに触れることをオススメします。
2.スキンケア商品を季節や年齢ごとに変えない
スキンケア化粧品はあまり変えないほうがよいと思われがちです。しかし、加齢に伴う変化に加え、内的環境と外的環境の移り変わりによって肌も変化していきます。
そのため、しっかりと保湿をした上で、お肌に必要な美容成分を加えてみたりクリームや乳液を変えてみたりするなど、“今”の素肌が必要としているスキンケアを施してあげるのが、美肌コンディションづくりには大切です。
3.紫外線対策は夏だけしか行わない
紫外線は、1年中、晴れの日はもちろん曇りの日でも地上へ降り注がれ、じわじわと私たちの素肌にダメージを蓄積させています。しかし、夏は日傘に帽子、日焼け止めもしっかり塗っているのに、冬は何も施していない方がとても多いのです。
紫外線は素肌の生まれ変わりを乱し、シミやシワ、乾燥、たるみなど肌トラブルの要因になります。スキンケアの中でも、まず紫外線対策することが、乾燥しない美肌づくりへの第一歩です。
■30~40代の女性向けスキンケア術
続いて、30~40代の女性向けに、肌を乾燥させず、老化させないスキンケア術を尋ねたところ、「ていねいなクレンジングと洗顔に尽きます」と板橋さんは強調します。
「10代や20代の素肌に比べて皮脂量や肌の保湿因子が減る30~40代は、素肌のバリア機能が低下しやすく、乾燥、老化へとつながっていきやすい肌状態といえます。美容栄養成分で素肌のバリア機能を補うのはもちろん、極力、肌への負担をかけず素肌のバリア機能を保つためには、クレンジングと洗顔が大切な肌育へのキーポイントになります。
肌への刺激と炎症を軽減しながら潤いを残し、優しくていねいに落とすスキンケアを目指しましょう。アミノ酸系の洗浄成分の活用や、弱酸性など肌に優しいクレンジングや洗顔料を選び、方法を見直すことはとても大切です」
■忙しい中でもスキンケア習慣を根付かせるコツとは?
30〜40代は仕事に育児に忙しい年代です。そんな人たちにスキンケア習慣を根付かせるには、どんなコツがあるのでしょうか?
板橋さんは、会社の代表を務めながら美肌の専門家としても活動して仕事を成功させながら、美容にかける時間も惜しみません。そんな板橋さんの体験談から、そのコツを教えていただきました。
「週末など時間に余裕があるときは、シートマスクを活用した集中ケアや美容機器を使用するなど、“お肌と向き合うスキンケア時間”をしっかり取っています。仕事が忙しい中でも私なりの最低ラインのスキンケア方法があり、クレンジング、化粧水、クリームのシンプルな保湿ケアは欠かさず行っています。
ただし、多忙で疲れているときは欲張らず、“お肌トラブル対応コスメ“を決めて備えています。毎日やらなきゃと思うとかえってストレスになりがちですから、メリハリをつけてスキンケアを楽しむことが、スキンケア習慣を根付かせるコツだと思っています」
肌に触り過ぎず、紫外線ケアはしっかりと行い、ていねいなクレンジングと洗顔を年齢に合った化粧品で行うこと。そして、無理をせずスキンケアを楽しむことが大切なようですね。これらのポイントを押さえて、まずは冬の乾燥シーズンを乗り越えましょう。