「まずはお詫びしなければいけないんですけど、今回大変、世間をお騒がせしましたし、政治不信の大きな原因の1つとなってしまった。改めて深くおわび申し上げたい。申し訳ございませんでした」
こう言って頭を下げ、週刊文春が報じた「パパ活不倫疑惑」を認め4月に議員辞職後、初のメディア生出演で自民党の「裏金問題」と自身の「女性問題」を謝罪したのは、前防衛副大臣の宮沢博行元衆院議員。「サンデー・ジャポン」(TBS系)に生出演した、6月2日のことだった。
「国会が終わるまで静かにしていようと思ったんですけど、政治資金規正法の議論が進む中で、政治家経験者が本音を話さなければならないのかなと思いまして、今回出演を決断しました」とも語った。
そもそも自民党の裏金問題を巡っては、文春報道前には、「『しゃべるな、しゃべるな』。これですよ」と派閥の口止めを示唆したことで注目されていた宮沢氏。ところが、コロナ禍の緊急事態宣言下に20代女性との金銭援助を伴う同棲や、さらには連日に及ぶ派遣型の夜の店の利用疑惑などを4月29日発売の週刊文春に報じられることに。本人は報道内容について「記憶にございます」と、認め、一部メディアの取材に応じた同氏の母も息子の醜聞に「下半身はここぞという時だけ使えばいいのに。迷わず引っ叩きます」と語っている。
その宮沢氏が、騒動から1カ月あまりでワイドショー番組に生出演し、出演者からもイジられていたわけだが、ここで思い出されるのが、そんな宮沢氏を醜聞当初から“評価”する声が著名人からもあがっていたことだ。
「俳優の梅沢富美男が4月29日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)で、既婚者ながらパパ活不倫に興じていたことが発覚した宮沢氏を『ユニークな政治家』だとして寛容なコメントを残しているんです」(テレビ誌ライター)
政治家の醜聞では、「記憶にございません」との答弁が典型的な“逃げのフレーズ”として使われることが多いが、潔く報道を認めたとあって、梅沢は「久しぶりにユニークな政治家が出てきましたね。“私は知りません”って言ってる連中が多い中で、立派じゃないかよ」と評価したのだ。
また、母親の厳しいコメントにも「母ちゃんがいいね。『迷わず引っ叩きます』って。バラダンに呼べよ! お母さんにバラダンのレギュラーやらせなさいよ」と好印象を抱いたようだ。改めて「ユニークな政治家!」と語り、「オレはこの家族に会ってみたいね。ゆっくり話をしてみたい」とも述べている。
「宮沢氏については、当選同期の元衆院議員・宮崎謙介氏も、4月28日放送の『ABEMA的ニュースショー』(ABEMA)で、過去の交流を踏まえたうえで『正直な男だった』と表現しています。いわく、『マジメな表の顔とは違い、男同士で話す時には砕けた顔というギャップがあった』といい、本人が『ボクはね』と前置きして、性的欲求が強いことを訴えたり、『エネルギーがさ…』などと口にしていたとのこと。宮沢氏は学生時代の恋愛経験に乏しく『青春を取り戻したかった』とも話しており、一連の正直すぎる答弁には、梅沢のように“一周まわって好感を抱いた”とする声も散見されます。特に裏金問題を巡ってはうやむやにしようとする政治家も多いことから、ネットでは『男なら誰でも少しくらいは心当たりあるんじゃないの?』『逃げ隠れして説明責任を果たさなかったわけでもないので、再起するチャンスは与えてほしい』『記者のインタビューを見ました。清々しいほどの正直者だと思いました。もちろん倫理的にはアウトですが』などといった反応が上がっています」(前出・テレビ誌ライター)
サンジャポの次はバラダンに出演する!?
(木村慎吾)