芸能活動を休止しているダウンタウンの松本人志を巡り、現在、水面下で様々な動きがあるという。
昨年末に週刊文春に「性加害疑惑」を報じられた松本は、同誌を発行する文藝春秋を提訴。裁判に集中するためにテレビ出演をしなくなってから約7カ月が経過したが、取材を続けているスポーツ紙記者が舞台裏を明かす。
「6月25日発売の『週刊女性』が性被害を文春に告発した女性が、周囲に『自分は告発するつもりはなかった』と説明していると報じました。すでに過去、松本の飲み会に参加したという艶系女優の霜月るなは、Xなどで一貫して松本を擁護している一方、文春サイドには新たな証言もなく、『週刊女性』の報道通りに告発した女性が及び腰になっているなら、松本の訴えが認められる可能性もでてきた。場合によっては、年内での芸能活動復帰もあり得るかもしれないと言われているほど風向きが変わってきました」
ただ、もし松本に有利な形で裁判が決着したとしても、女性たちとの疑惑を持たれるような飲み会を行っていたのは事実。これまで通りの扱いでテレビ番組やCMに復帰するのは当面難しいという。民放キー局の編成担当者が明かす。
「CM復帰を云々する以前に、まずはダウンタウンの冠番組への復帰が先でしょうけれども、スポンサー含めいろいろな調整が必要です。松本を応援する声が強まっても嫌悪感を示している女性は一定数おり、裁判終了後すぐに復帰とはならないでしょう」
ただ、スポンサーを気にする必要があるテレビ以外のメディアは、現在の状況をチャンスと見てさまざまな交渉を進めようとしているという。中でも、いまや民放テレビより番組予算を持っているとされるNetflixとAmazonプライムビデオが、松本の復帰を狙っているようだ。
実際、松本はAmazonプライムビデオにて、「ドキュメンタル」シリーズや「FREEZE」などを企画・プロデュースして人気を獲得。「ドキュメンタル」は、世界約20カ国でフォーマット展開され、さらに「FREEZE」もポルトガルの最大手テレビ局にフォーマットが販売され、世界進出を果たしたばかり。すでに配信サービスで人気が高い松本を、各サービスが狙っているというのだ。
「『ドキュメンタル』は、参加者が最後まで笑わなかったら賞金1000万円を総取りできるという企画。芸人だけでなく有名俳優などさまざまなタレントが参加し、シリーズ化しています。『FREEZE』は動いてはいけないというルールのもと、さまざまなドッキリなどの仕掛けに耐えるサバイバル企画。どちらの企画もネット配信ということで過激な演出もあり、久しぶりに松本さんの尖った笑いを体感できるコンテンツとして人気です。松本さんはテレビの常識を覆し続けてきた芸人ですから、コンプライアンスが厳しい現在のテレビより配信のほうが持ち味を活かせることを証明したとも言うべき作品です」(民放関係者)
そんな配信サービスは、まさにコンプライアンス問題で打ち切りとなった、あの人気シリーズの権利獲得に動いているという噂が出ている。
「日本テレビ系で大晦日に毎年放送されていた、『笑ってはいけないシリーズ』の権利獲得に、配信サービスの企業が動いているというんです。権利が獲得できたら、松本さんの復帰作として『笑ってはいけないシリーズ』の最新作を配信するつもりだとか。日テレとしても放送できないコンテンツですし、配信サービスを運営する会社が権利を高額で買い取ってくれるなら渡りに船。とはいえ、かなりの人気コンテンツなので、数十億円規模での権利獲得になるのではないかと言われ、水面下で長期にわたって交渉が行われているという話です」(前出・民放関係者)
多くのお笑いファンが松本の復帰を待ち望んでいるが、いきなり「笑ってはいけないシリーズ」から復活したら大きな話題を集めることは間違いないだろう。
(渡邊伸明)