水曜の夜の楽しみが終わってしまったが、これはきっとシリーズ化されて戻ってくると信じている。それほど12月18日で幕を閉じた藤原竜也主演ドラマ「全領域異常解決室」(フジテレビ系)は面白かった。
ラストシーンでは、藤原竜也演じる興玉雅こと「アメノイワトノワケノカミ」(以降ワケノカミと表記)と街中ですれ違う広瀬アリス演じる雨宮小夢こと「アメノウズメノミコト」。ワケノカミから事戸(ことど)を渡された、すなわち、“「神」としての記憶が消された”はずの小夢だったが、興玉とすれ違った後にアメノウズメノミコトの持ち物である「呼び出しの鈴」をそっと取り出して鳴らし、視聴者に「続編があること」を感じさせた。
そうなのだ。本来ならば右手の指5本で相手の額を、包むようにしながら「事戸を渡す」と言うべきところを、興玉は小夢の額を人差し指だけ浮かせた状態で「事戸を渡した」のだ。これはつまり、小夢の記憶が消されていないか、記憶が一部残っているかのどちらかだろう。
小夢が事戸を渡された時、見届け人として溝端淳平演じる「全領域異常解決室・京都本部・室長」日野克己こと「ヒノカグツチノカミ」がいた手前、興玉は小夢に事戸を渡す「ふり」をしなければいけなかったことは視聴者も承知している。その上でこのラストシーンということは、続編がないほうがおかしいように思う。
今後の展開の仕方によっては「踊る大捜査線」のようなドル箱コンテンツに化けそうだ。最終回で登場した日野(溝端)のセリフに「尼寺局長」なる名前があったことから、ネット上では「尼寺局長ってアマテラスオオミカミのことだよね」と考察され、さらには「アマテラスオオミカミは天海祐希か大地真央でお願いします」とキャスティングの要望まであがっているから、フジテレビにはこうした世間の声に耳を傾けてほしい。
「全領域異常解決室」の続編およびシリーズ化をお願いすると同時に、もしシリーズ化が決定したらトレカ風「神カード」の販売も本気でお願いしたい。BOX購入します!
(森山いま)