俳優・木村拓哉が1月5日放送の冠ラジオ番組「木村拓哉 Flow」(TOKYO FM)に出演し、番組企画で訪れた石川・能登の人々との触れ合いを振り返っている。
木村は毎年恒例の正月特番「さんタク」(フジテレビ系)のロケで、同番組MC・明石家さんまを引き連れて石川県の輪島市を訪問。昨年1月1日、同番組の放送中に発生した大地震の被災地となった現地へ赴き、1000人分の炊き出しのための食材集めや、下準備に汗を流す様子が放送された。
途中、現地の料亭で食材調達に協力してくれた料理長と打ち解け、木村が自宅から持参した切れ味抜群の“My包丁“を「このままここに置いて帰るから」とプレゼントする場面があった。これについて、木村は同ラジオ番組で「高村刃物さんが僕に作ってくれたナイフを持って行ったんですよ。これで野菜を刻みたいなと思って。でも、『いいっすね!そのナイフ』みたいな感じで(料理長が)言ってくれたんで、“確かにな”って思って。“じゃあこれ置いてくわ”ってなって」と振り返る。
また、刃物をプレゼントすることで縁も切れてしまわないように「『後で5円(ご縁)でも50円でもいいから、くれよ』って言って、ちゃんと5円玉をいただきました」と説明。
さらに、地震から1年が経過してもなお、復旧・復興の遅れを指摘される被災地では、「考える事、思う事がいっぱいありましたね」と語り、「地元の小さい女の子の『りこちゃん』に『忘れないでね』っていう一言をいただいた後に、“本当に絶対忘れたくない。絶対に忘れねぇ”っていう思いになりましたね」と印象に残るやり取りを紹介していた。
「木村はナイフの贈呈以外にも、炊き出し中に随所で“神対応”を披露し、現地の人々を笑顔にしていました。木村のファンだという少女から感謝のメッセージが書かれたカイロを手渡されると、すぐに女の子に“大丈夫?寒くない?”と気遣いを見せたり、女性からの『“ちょっ、待てよ”って言ってください』とのリクエストにも、隣のさんまから『(その場から去って)行こうとしたら言うと思う』と振られ、『もう行っちゃうの? ちょっ、待てよ!』とドラマばりに本気の“名ゼリフ”を即興でお披露目。サービス精神旺盛な2人の姿にみんな笑顔を見せており、ネットでは、本気で能登を元気にしたいという木村らの思いが伝わったとして、『キムタクとさんまはやっぱり優しさがある』『本当に真のスターですね』『見ていてすごく感動しました』『何に対しても一生懸命取り組む姿は立派だと思います』『木村さんの行動や信念はいつもブレずに一貫していて嘘がない。それを何十年も続けているんだからとんでもない人です』などの絶賛が相次いでいます」(テレビ誌ライター)
ラジオ内で名前を呼んでもらった“りこちゃん”にとっても、一生忘れられないスターとの交流になっただろう。
(木村慎吾)