中居正広の“9000万円トラブル”は今なお延焼中だ。昨年末に「女性セブン」、「週刊文春」、「スポーツニッポン」が、2023年に芸能関係者の女性と密室で、女性側が不同意な関係があったことを報じ、すでに“解決金”の9000万円でトラブルはなかったことにできたつもりだったが、今年になって「週刊文春」がスクープ第2弾を掲載。逃げ場を失った形の中居は、昨年12月27日に有料会員サイト内のブログ「のんびり日記」で謝罪し、同誌発売日の1月9日に個人事務所「のんびりなかい」の公式サイトを通じてコメントを出した。
それにともない、ダンマリだったテレビ各局も一斉に動いた。契約関係にあった2社のCM、レギュラー番組を放映していた日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビのすべてが今後の出演を白紙に。中居は「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」(公式サイトで発表した文面から抜粋)と活動再開の意思を示したが、“ヅラ”たちは複雑な思いだ。
中居は1986年にジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)に入所して、芸能界のトップに立ったが、創設者のジャニー喜多川氏が19年に他界した翌20年に退所。22年にオフィシャル有料コミュニティサイト「中居ヅラ あの子たちに…、」を開設して、月額100円+入会金1000円で年間2200円という超安価で驚かせた。同会員や古参のファンを「中居ヅラ」呼んでいる。中居が「そんなに知らないのにファンヅラしている」と決め打ったことによって、19年にラジオ番組「中居正広 ON&ON AIR」(ニッポン放送/現在休止中)で命名した。
ヅラの年齢層は高め。SMAPファンクラブから乗り換えた女性がほとんどだ。「あの子たちに…、」開設日に入会した50代中盤の独身女性は、ファン歴30年以上。今回の件について、「トラブルがあっても、今さら嫌いになれない。戻ってきてほしいけど、今回の謝罪は番組関係者やスポンサーに向けた定型文だったので、誠意は伝わってこなかった」と辛辣だ。
ヅラの声は厳しく、ファン歴25年の40代女性は、「親友の松ちゃん(ダウンタウンの松本人志)が開く新たなプラットフォームに参画するしか、生き残り手段はないんじゃないか。被害者女性がいて、付随して連想させるNGワードが多いとなると、共演者も無下にツッコめないし」と地上波復帰に難色を示す。
50代前半女性は、「元SMAPの3人(香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎)も辞めジャニになった途端に地上波から干されたけど、配信番組(ABEMA)からリスタートした。中居くんも、スポンサーの顔色を窺わなくてもいい配信やSNSで稼ぐしか道はないかも」と“非テレビ”の可能性を探る。「これを機に俳優業を再開して、Netflixの主演俳優として再び億を手にすればいいんじゃない? 日本での信頼は地の底に落ちたから」(30代後半の会員)と、グローバル化に望みを託す声もある。
愛ゆえの辛口。優しい意見ばかりではないところが、中居ヅラの年の功か。
(北村ともこ)