「今日もギリギリで生きてます」「冷蔵庫に卵1個、財布に小銭しかない」
そんな“限界メン”たちの胃袋に、そっと寄り添う“メン”屋さんが出現していたのをご存じか。その名も、「限界麺」。仕掛けたのは、あの「味の素」で、Cook Do オイスターソースを使った爆速・激安・満足度MAXな、限界麺の期間限定(4月23~4月28日)店舗が、東京・渋谷に降臨していたのだ。プロモーションに抜擢された眼光鋭い藤原竜也の目元だけが写った看板が目印で、SNSを中心に大きな話題を呼んだ。麺の価格は1皿なんと50円。ベースは、うどん・パスタ・中華麺の3種から選べ、無料調味料のほか、ひき肉・卵黄・小松菜といったトッピングもすべて50円で追加可能。栄養と満足とカロリー、どれも欲しいというワガママを、限界プライスで叶えたイベントだった。
ただ、ここでさらに注目すべきは「米の代替食」を日本が本格的に模索し始めた今、“限界麺”という新たな主食の可能性が提示されたこと。物価高や不安定な供給体制、栄養の偏りなど、あらゆる“生活の限界”が押し寄せる現代において、「麺」という選択肢が、見事に時代とシンクロ…そんなことを考えさせられる機会だったとも言えよう。そして今、このイベント発の「限界麺」というワードからインスピレーションを得たさらなる“限界麺レシピ”を、本サイトはあるフードライターに考案してもらった。
「ズバリ『ヘルシー納豆限界麺』です。春雨は、低カロリーかつ低糖質で、ダイエット中の食事にも適した麺。1食分は20~30gほどで済むため、カロリーを抑えたい時にぴったりです。作り方はとてもシンプル。茹でた春雨に、オイスターソース 小さじ2~3杯、みりん 小さじ1杯、めんつゆを小さじ1~2杯、そして豆板醤を小さじ1杯加えてあえ、仕上げに納豆1パックと刻みネギをトッピングすれば完成。濃い味、薄味の調整はお好みで。材料費は約50円。たんぱく質も摂れる、体にやさしい簡単レシピです」
先の渋谷のイベントに話を戻せば、SNSでは「限界だけど、ちゃんと生きてる感じがする」「私の限界、米じゃなかったと認識しました」「藤原竜也とその提案、どっちにも泣かされた」といった声が続々と投稿されていた。今や限界麺はただのグルメではなく、ひとつの共感コンテンツとしてこれから広まっていきそうだ。