過去発言との「矛盾」も浮き彫りに…千原せいじ「いじめられっ子」発言がもたらす芸能キャリアの危機!
「お願いいたします!あっした(ありがとうございました)!」
そうリスナーに呼びかけたのは、お笑いタレント千原せいじ。自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組「大雲・せいじの坊僧ラジオ」(KBS京都ラジオ)が8月31日放送回で最終回となった。
この日の番組の最後で共演する僧侶の三木大雲氏が、「大切なお知らせをしなくてはならなくなりました。今日の放送をもちまして、いったん終わるということになりました」「一時期危ない時があってみなさんの力で乗り越えたんですが、今回のことは乗り越えるのが難しくなってまいりまして。いったん終了となりました。今までご声援いただいたみなさまありがとうございました。また、これからおのおの活動が続きますので今後ともよろしくお願いいたします。今までどうもありがとうございました!」と語った一方で、せいじの挨拶は短かった。
突如番組が終了した背景にあるのが、せいじの「いじめられっ子」発言。発端は、7月18日に配信された自身のYouTubeでの生対談で、せいじはゲストの埼玉県戸田市議会議員・河合悠祐氏との口論の末、「お前、いじめられっ子やったやろ?お前いじめられっ子オーラいかついぞ。なぁ? お前いじめられっ子出身やな? あははは! いじめられっ子やな、お前」と発言。相手を嘲笑するかのような言葉が拡散されると、SNS上では「いじめられっ子を馬鹿にしている」「笑えない」と大炎上。その後、せいじは、日本仏教協会の顧問職を辞任するなど影響は宗教活動にも及んでいた。
「せいじは昨年9月に公開した自身のYouTubeショート動画では、社会問題となっているいじめについて『いじめられる側に原因はないと思うねん。いじめるヤツがどうかしてる』『いじめは犯罪やもん』と強い口調で断言していました。その本人が、今度は“いじめられっ子”をバカにするような発言をしたのですから、視聴者から“軸がブレブレ”だと指摘されても仕方がないでしょう。こうした言動の矛盾は、ラジオのレギュラー番組だけでなく、コメンテーターとしての仕事にも大きな影響をもたらす可能性が高い。また、現在までいっさいの謝罪を拒み続けているように見える姿勢も、世間からの風当たりが強まる要因の一つだといえますね。過去には2度の不倫騒動を起こしながらも、破天荒なキャラクターで乗り切ってきましたが、今回の件は、不倫とはまったく性質が異なります。弱者をヤユするような発言は、社会的に許容されにくく、これまでのように“破天荒だから仕方ない”では済まされない段階に来ているのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
不倫スキャンダルさえ笑いでかわしてきたせいじだが、今回ばかりは同じ手法は通用しない。ラジオの突然の終了という事実が、その深刻さを物語っていると言えるだろう。
(木村慎吾)
