「生粋のエンターティナー」那須川天心 世界戦直前の記者会見で明かした「チケット手売り」に称賛相次ぐ
11月24日、東京・TOYOTA ARENA TOKYOで開催されるWBC世界バンタム級王座決定戦で、同級2位の井上拓真と対戦する、「神童」こと同級1位の那須川天心。9月25日、発表記者会見に臨んだ那須川に、「生粋のエンターティナー」といった称賛の声が相次いだ。
その模様の一部が公開されているオリコンのYouTubeチャンネル「oricon」(9月25日付)で那須川は、「自分のキャリアの中で、1番負けるかもしれないって思えるカードだなとは思いますね。…そこは自覚しています」。元WBA世界バンタム級王者・井上拓真に敬意を払うコメント。しかし、続いてこんな「ことわざ」も披露する…。
「『幽霊の正体見たり枯れ尾花』。しっかりと意味を解釈していただければ理由はわかるんじゃないかなと…」
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とは、幽霊と思っていたものは、枯れススキだった。恐れられている人や物の実態がつまらないものであることの意味。つまり、那須川は、恐れていた対戦者も実は「ススキ」では…と例えて見せたのだ。
「那須川節」はこれで終わらない…。
「今回、1日、チケットを手売りしようと思っています。自分がチケットを手で売って、気持ちを届けたいなと。ただチケットを売るというだけ…その心意気をみなさんに1日どこかで感じてほしいなということは考えていますね」
記者会見は終始ユーモアと誠実さに溢れ、トドメとなる「チケット手売り」に、前出のように、動画の視聴者からは、「生粋のエンターティナー」「エンタメ性を考えているところが本当に好感持てる」といった称賛の声が続出したのである。
自身の世界戦でのチケット手売りは初耳。対戦前の前哨戦ですでに那須川が一歩有利に進めたか。
(所ひで/YouTubeライター)
