痩せないどころかむしろ太りやすくなる!「糖質制限」の“落とし穴”
ダイエットの定番と言っても過言ではない「糖質制限」ですが、「ご飯を抜いているのに全然体重が減らない……」と悩むことはありませんか? 実はこれ、ありがちなんですよ。今回は、糖質制限の“落とし穴”をチェックしてみましょう。
短期間での体重減少は期待できるものの、長期的にみると糖質不足となってむしろ痩せにくい体質になってしまうこともある「糖質制限」。そのメカニズムと正しいやり方をみていきましょう。
糖質は脳や体を動かす最も重要なエネルギー源です。そのため、極端に糖質をカットすると、生命を維持するためにエネルギー消費を抑える省エネモードに体が切り替わってしまいます。
そうなると、生命維持のために必要な基礎代謝が低下し、同じ運動量で消費できる消費カロリーも低下。少し食べただけでも太りやすく痩せにくい体質に陥ってしまう可能性があるのです。
脂肪を効率よく燃やすためには、燃料となる糖質が必要です。糖質が極端に不足すると脂肪が分解されにくくなって、体が疲れやすくなったり運動効果が低下したりしてしまいます。そのため、頭と体のエネルギー源である糖質が不可欠なことを忘れてはいけません。
ダイエットを成功させるために必要なことは、摂取する糖質をゼロにすることではなく、必要な糖質を“賢く摂る”ことです。全粒粉、玄米、雑穀米など、食物繊維が豊富な低GI(血糖値が上がりにくい)糖質を積極的に選び、運動量や活動量に合わせて適量を摂取しましょう。朝や昼、運動前後に糖質を摂取すると、日中の活動エネルギーとなって基礎代謝の低下を防ぐことができますよ。
極端な我慢はリバウンドの元。体に必要なエネルギーを適切に摂りながら、健康的で継続できるダイエットを目指してくださいね。
(Nao Kiyota)
