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2026/04/09 07:30

職場に新人がやってきた……後輩の指導をうまくやるために必要なのは“一緒に困る”こと

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2026/04/09 07:30

新しい年度になり、「指導する立場になった」という人もいるでしょう。でも、「正解を教えなきゃ」「完璧な見本を見せなきゃ」と肩に力が入り過ぎていませんか? そこで今回は、後輩に指導する際のポイントをみていきましょう。

 後輩のつまずきは、自分のタスクを圧迫する焦りの種になりがちです。けれど、一方的に教えるという上下の関係は、ときに後輩を萎縮させ、隠れたミスを生む原因にもなります。まずは指導者の仮面を脱いで、後輩と“一緒に困る”というスタンスが意外と効果的なケースも多いようです。

「正解」を渡す前に隣で同じ景色を眺める

 後輩がミスをしたとき、あるいは手が止まっているときに、すぐに「こうしなさい」と答えを出していませんか? そうではなく、「どこで詰まっちゃったかな?」「うーん、これは確かにややこしいね」と、まずは同じ目線に立ってみましょう。

 一緒に困り、一緒に「どうすればいいか」を考えるプロセスを共有することで、後輩は「自分を否定された」のではなく、「一緒に課題に向き合ってくれている」と思えて安心します。この安心感こそが、自ら考えて動く力を育てる土壌になるのです。

「私の失敗談」が最高のテキストになる

 完璧な先輩である必要はありません。むしろ、自分がかつて同じところでつまずいた話やいまでも苦手な業務について、オープンに話してみましょう。「私も最初は全然分からなくてね」「実は私もいま、この進め方で悩んでるんだ」という等身大の姿を見せるのです。

 弱みを見せることで心理的安全性が生まれ、後輩は「分からない」を素直に言えるようになります。先輩の失敗談は、どんなマニュアルよりも後輩の心に深く刺さる生きた教訓になるはずです。

「自走」を信じて待つという高度な技術も必要

 忙しいとつい手を出して「私がやったほうが早い」と思ってしまいがち。でも、あえて「どうしたい?」と問いかけ、一歩引いて見守ってみましょう。この「待つ」という行為は、実は一番難しく、かつ愛情深い指導なのです。

 一緒に困り、一緒に考えたら、最後は後輩にバトンを預ける。「何かあったら一緒に考えるから大丈夫」というバックアップ体制を伝えるだけで、後輩は安心して挑戦でき、気付けばあなたの右腕として成長してくれるでしょう。

 指導とは、相手を型にはめることではなく、ともに歩みながらその人の可能性を広げること。“完璧な先輩”を卒業して、自分の心にも余白を作りながら一緒に悩めるパートナーになってあげてはいかがでしょうか。

(Nao Kiyota)

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