「三代目 J Soul Brothers」の登坂広臣が初演技に挑戦した映画「ホットロード」での好演が評価され、このほど発表された「報知映画賞」では新人賞を受賞した。
「原作は28年前の少女マンガで、昭和の遺物ともいえる暴走族モノ。能年玲奈の『あまちゃん』後初となる作品だったとはいえ、正直いってヒットするとは思えませんでした」(芸能記者)
ところが、フタをあけてみると興行収入20億円のスマッシュヒット。青春時代に原作をむさぼり読んだ世代が女子中高生たちに混ざって押しかけた。そんな原作ファンたちの1番人気が登坂だったという。
「ファンが一番心配していたのが、キャスティングが原作のイメージを壊さないかということ。だが、能年も登坂も考えられないくらいハマり役だった。特に登坂は無口でニヒル、だが心に熱いものを持っている不良という役柄がぴったり。要所の決めゼリフも決まっており、あのセリフ聞きたさにリピーターが続出したほど」(映画ライター)
登坂は美容師からアパレル店員を経て、EXILEの事務所が主催したオーディションで3万人の中から合格した。歌唱経験ゼロからのスタートでもちろん演技経験もない。ところが、漫画原作者は能年だけでなく登坂の出演も映画化の条件にしてきたという。
「海のものとも山のものともわからない登坂を直々の指名でしたから驚きました。当初、登坂は荷が重すぎると尻込みし断る気だった。だが、登坂と能年でなければ実写化はありえないとまで言われたことで心を動かされた。事務所の社長のHIROからも『俺だって(原作を)知っている。男が少女漫画を読む現象を引き起こした初めての作品』と力説され、原作の影響力の大きさを目の当たりにした登坂は一転、出演を決めたんです」(前出・映画ライター)
結果は上々。ライブにはこれまでとは明らかに違う層が登坂見たさに詰めかけている。1回こっきりの俳優体験のつもりだった登坂だが、次回作のオファーが殺到。今後は、俳優と歌手の2足のわらじをはいていくことになりそうだ。