解散以降、プライベートの親交がほとんど伝わってこない元SMAPメンバー。木村拓哉と稲垣吾郎の蜜月当時を思えば、隔世の感がある。稲垣にとって木村はファッションのお手本だった。10代のころはしょっちゅう、同じブランドを追っかけて購入。だが、時にはモメることもあったという。
「稲垣は1992年にドラマ『二十歳の約束』(フジテレビ系)で初主演を果たしました。そのタイトルバックを撮影する前日、木村の家を訪ねて、革のジャケットを借りているんです。木村は1クール(3カ月)も自分のジャケットが映るとあって、初回オンエア日を楽しみにしていたのですが、稲垣が着ていたのはまったく違うコート。木村は大きなショックを受けたようです」(アイドル誌ライター)
このジャケットを巡るトラブルには話の続きがある。先のライターが言う。
「その9年後、キムタク主演の大人気ドラマ『HERO』(フジテレビ系)が始まる直前のことでした。クランクインは2000年の寒い時期。木村は稲垣に『今度、月9でドラマやるんだけど、冬場のロケで寒いんだよね。あったかいコートないかな?』と相談した。そこで稲垣は自前のムートンの革ジャンを貸してあげたのですが、『HERO』の初回オンエア日に木村が身に付けていたのは、私物のブラウンのレザーダウンジャケット。『二十歳の約束』の時の借りを返したのです」
このレザーダウンジャケットは、作中やポスターで何度も登場したため、放映期間中に売れに売れて、生産が追いつかないという現象が生まれている。稲垣がヘソを曲げたのも当然かもしれない。
(北村ともこ)