元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が出演する新しいレギュラー番組「7.2 新しい別の窓」が4月1日、ネット放送局のAbemaTVでスタートした。毎月第一日曜日に放送されるこの番組では記念すべき1回目に人気デュオの「ゆず」や斉藤和義らのアーティストがライブを披露したほか、ユースケ・サンタマリアや江頭2:50といったタレントも出演。地図組の3人に協力する芸能人が少なくないことをアピールした形だ。
だが同番組の出演者陣を眺めると、ある芸能事務所が「新しい地図」と距離を置いている状況が浮き彫りになったという。テレビ局ではジャニーズ事務所への忖度からか彼らの出演番組が次々に終了しているが、そんなテレビ局と同様に忖度を見せているのはどこなのか。お笑い系のライターが耳打ちする。
「今回の放送では『YouTuber草なぎvs若手芸人』と銘打って、草なぎが全18組のお笑い芸人と対決。全10社のお笑い系芸能事務所から芸人が参加しましたが、その10社に業界最大手の吉本興業が参加していなかったのです。昨年11月放送の『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)でも吉本の所属芸人が一人も出演しなかったことで話題になりましたが、どうやら吉本の忖度は今でも変わっていないようですね」
今回の番組に芸人を送り出した事務所は松竹芸能と人力舎、サンミュージック、浅井企画、マセキ芸能社、ホリプロコム、グレープカンパニー、ビクターミュージックアーツ、ニュースタッフプロダクション、ケイマックスの計10社。このなかで松竹芸能からホリプロコムまでは業界大手であり、グレープカンパニーにもサンドウィッチマンやカミナリが所属している。
不参加事務所の大手では吉本のほか、ワタナベエンターテインメントや太田プロ、ケイダッシュなどが挙げられる。ただしワタナベと太田プロは「72時間ホンネテレビ」に所属タレントが出演。そしてケイダッシュについては、近い関係にある堺正章が「72時間ホンネテレビ」に出演している。つまりお笑い系事務所で新しい地図組とはっきりと距離を置いているのは、吉本のみという状態だ。
「中居正広の『ナカイの窓』(日本テレビ系)では陣内智則や山里亮太、近藤春菜といった吉本所属芸人がゲストMCを務めており、両社の良好な関係を実感させます。それゆえ吉本では今でも、ジャニーズに気を遣い続けているのかもしれません」(前出・お笑い系ライター)
テレビ業界には吉本が制作に絡んでいる番組が少なくない。それゆえ「新しい地図」の3人が地上波に復活するには、まずは吉本との関係を構築する必要があるのかかもしれない。
(白根麻子)