日米合作映画「オー・ルーシー!」が4月28日に公開された。寺島しのぶが主演、役所広司、南果歩、忽那汐里といった主演クラスの俳優に加え、ハリウッドスター、ジョシュ・ハーネットも共演。世界各国の映画祭への出品なども控え、話題を集めている。
「この作品は、寺島演じる43歳の独身女性・節子が、姪の勧めで英会話教室に通うようになり、ジョシュ演じる講師の男性に恋をする恋愛もの。講師の男性に惹かれていく節子だが、実は講師と忽那演じる姪が交際中であることが発覚。それでも講師を忘れられない節子は、南果歩演じる姉と共にカリフォルニアに向かうといった展開を見せます。この映画で寺島はインディペンデント・スピリット・アワードの女優賞にノミネートされるなど、世界的にも注目を集めています」(映画誌ライター)
寺島は2003年、映画「赤目四十八瀧心中未遂」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、映画「ヴァイブレータ」で東京国際映画祭・女優賞を受賞。さらに2010年、若松孝二監督の映画「キャタピラー」ではベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。世界から注目される日本人女優の1人でもある。
「寺島が世界に目を向けるきっかけになったのが、フランス人の夫・ローランさんの影響。若松監督の映画に出たのも若松ファンのローランさんが背中を押したと言われています。映画『オー・ルーシー!』は、カンヌ国際映画祭の学生映画部門で認められた短編を長編映画化した作品。若い才能と組み世界を目指す意欲作、今後もこういった作品へ積極的に出演していくのではないでしょうか」(前出・映画ライター)
4月にはイプセンの代表作「ヘッダ・ガブラー」の舞台にも主演。精力的に仕事をこなしている寺島だが、実は昨年“女優休業の危機”が囁かれた。
「昨年の5月、長男の眞秀が歌舞伎『團菊祭五月大歌舞伎』に出演して初お目見えを果たし、異例の“ハーフ役者”の誕生ではないかと話題になりました。今後本格的に眞秀君が歌舞伎俳優になるかどうかは本人の自主性に任せているそうですが、寺島は『もしその時が来たら女優業を休業する覚悟もある』と発言。ファンの間に衝撃が走りました」(女性誌記者)
このまま国際派女優の道を進むか、それとも休業して梨園の母になるか。ファンならずとも気になるところだ。
(窪田史朗)