4月19日にスタートしたディーン・フジオカ主演のテレビドラマ「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」(フジテレビ系)第1話の視聴率は5.1%だった。同ドラマは、フランスの文豪・アレクサンドル・デュマの名作「モンテ・クリスト伯」(邦題:巌窟王)を、現代の日本を舞台にドラマ化したもの。
「原作では航海士だった主人公が、ドラマでは漁師に変更されているため、原作を読んだ視聴者からは厳しい意見が飛んでいますが、一方で、『ガリレオ』や『昼顔』(共にフジテレビ系)を手掛けた西谷弘監督の重厚な演出と、『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)の脚本家・黒岩勉氏の描くスリリングな展開により、『期待してなかったけど面白かった』と、フジのドラマとしては珍しく、視聴者から好評価の声も上がっています。しかし『モンテ・クリスト伯』という原作のタイトルをそのまま持ってきたことで、見る前から敬遠した視聴者が多かったようです」(テレビ誌記者)
その結果、同ドラマは初回から爆死してしまったわけだが、5.1%という数字は昨年放送され、打ち切りとなったあるドラマと同じ視聴率だという。
「通常全10話という構成のフジ木曜ドラマ枠ですが、昨年、真木よう子主演のドラマ『セシルのもくろみ』は視聴率が伸び悩み、9話で終了と、事実上の打ち切りとなりました。そして同ドラマの第1話の視聴率は、『モンテ・クリスト伯』と同じ5.1%だったのです。そのため、『モンテ』も今後、数字を上げていくことができなければ、打ち切りを宣告される可能性があります」(前出・テレビ誌記者)
16年、黒岩氏が脚本を手がけた「僕のヤバイ妻」は口コミで話題を呼び、視聴率を徐々に上げていった。今後「モンテ・クリスト伯」も、右肩上がりとなっていけばいいのだが。