日本大学アメリカンフットボール部の宮川選手が重大な反則行為をした問題が連日報道される中、5月29日、同部員たちが声明文を発表した。
それによると、ケガを負った選手ならびに家族、関係者に向けて謝罪したうえで、追い詰められていたチームメイトを助けられなかったことを悔やんだ。そして「再びチームに戻ってきてもらい、一緒にプレーできればと願っています」と呼びかけた。
一方、関東学生アメリカンフットボール連盟は、宮川選手と日大アメフト部に対し「公式試合の出場資格停止(2018年度シーズン終了まで)」という処分をくだしている。つまり、来年の3月までは公式試合に出ることができず、現在、3年生の宮川選手の在学中の公式戦復帰は不可能に近い。また本人が「フットボールをする権利はない」と語っていることから、社会人としてクラブチームでプレーする可能性も、現状では未知数だ。
そんな宮川選手に熱視線を注いでいるプロ競技があるという。
「競輪協会です。五輪を含む他競技から競輪に転向した選手は数多くいます。五輪スピードスケート代表だった武田豊樹は、今や押しも押されもせぬ競輪界のスーパースターとして活躍。2014年には年間獲得賞金2億円を突破しました。アメフトからは、甲子園ボウルで優勝経験がある里見恒平、中井勇介がいますからね。日本代表に選出されるほどの宮川選手なら、競輪選手としても期待は大きい」(スポーツライター)
前出のスポーツライターは「スポーツで負った心の傷は、スポーツで癒すしかない」という。宮川選手が今後どんなことにチャレンジするか、温かく見守りたいものだ。