番組のレベル低下が顕著に表れた結果になった。
日本テレビの「全国高等学校クイズ選手権」が、出場する選手に向けたアンケートに不適切な質問を並べたことで、ネット上で物議を醸し、日本テレビ側が削除するに至った。
問題となった質問というのが、「今、彼氏・彼女がいる?」「今まで付き合った人数は?」「ファーストキスは?」の3つの質問。クイズとは無関係の恋愛事情を訊ねる項目が「性的ハラスメントに値するのでは?」と問題視され、批判が殺到していた。
「名前・性別や学校名などの必須記入項目とは違い、今回問題となった質問は回答するかしないかは記入者に任せられていました。ただ、『(回答すると)良い事があるかも?』とアンケートに答えるように促してもいた。クイズ大会に出場したくても、恋愛事情を番組で取り上げられることを恐れて応募を躊躇する人もいたようですから、プレッシャーのかけ方といい、ハラスメント全開の質問だと言わざるをえません」(エンタメ誌ライター)
この事態に同番組の視聴者からは「男女のイチャイチャを見たいわけじゃない」「昔は好きだったけど、最近はクイズとは無関係のところを盛り上げすぎ」「今年もカップルを主役にクローズアップする気なのかな?」といった声が上がっている。
「昨年9月に放送された同大会の本戦では、初の決勝進出となった三重県の私立高校の男女カップルのペアが優勝するというドラマチックなフィナーレでした。ただ、出題される問題自体は不正解が少なく、難易度は例年よりも低め。その分、回答権を得る方法が声の大きさや運任せだったり、早朝に高校生たちをモーニングコールで起こし、最初に集合場所に来たペアにアドバンテージを与えたりと、クイズとは無関係の演出が多く不満を抱く視聴者も多かった。それでも番組サイドは反響の大きさを受けて、今年も男女カップルペアをクローズアップしようという狙いがあったのかもしれません」(前出・エンタメ誌ライター)
今年の大会は「地頭力」が勝負のカギになると日テレは紹介しているが、間違っても「イチャイチャ具合」が結果を左右することがないことを願っている。
(本多ヒロシ)