日本の秋田犬保存会から秋田犬“マサル”をプレゼントされて大喜びのアリーナ・ザギトワ選手。出身地であるウドムルト共和国に凱旋した際も華々しく歓迎され、故郷は大盛り上がりだったという。
そんなザギトワが、故郷のメディアに夢を語っていた。
「ザギトワ選手は、自分が幼い頃学んでいたスケートクラブを訪れ、特別教室で子供たちの指導をしたそうです。その時、将来はフィギュアスケートのコーチになって自分の経験を小さなスケーターたちに伝えたいと夢を語ったそうです」(スポーツライター)
過去には日本食好きも手伝ってか、将来の夢は日本食レストランを開くことと語ったこともあるザギトワ選手だが、やはりスケートとは離れられないようだ。そんなザギトワ選手のコメントに、スポーツ紙記者がこう語る。
「スケート選手が将来コーチになりたいというのはよくあることですが、そのコメントを発表した時のザギトワ選手の言葉が、とても16歳とは思えませんでした。スケートを教えるということについて問われたザギトワ選手は『すべてのコーチにいいスケーターがくることを願う』『コーチとスケーターはお互いの理解が必要』『小さい子供の潜在能力を見定めるのは難しい』などとも語っているんです。さすが世界トップの選手と言うべきか、実に現実的な言葉を並べていました」
ザギトワ選手が師事するエテリ・トゥトベリーゼコーチのもとでは、女王と呼ばれたエフゲニア・メドベージェワ選手がトゥトベリーゼコーチと袂を分かち、ブライアン・オーサーコーチのもとへ去ったばかり。ザギトワ選手の言葉の裏には、そんな身近で起こった姉弟子とコーチへのメッセージが込められていたのかもしれない。
(芝公子)