「NIKKEI STYLE」が12月12日、2018年度の“コンサート動員力ランキング”を発表し、韓国の男性デュオ・東方神起が48回の公演数と128万人の動員数で首位に立った。
2018年に開催された全てのコンサートと、10月上旬時点で年末までに開催スケジュールを発表済みのコンサートを調査対象とし、その会場収容人数を合計したデータをランキング化。CDが売れない“冬の時代”に突入して久しい音楽業界だからこそ、憧れのアーティストを間近で見られるコンサートがより重要視されそうだが、今年、トータルの動員数で100万人を超えたのは東方神起とB’z(108.5万人)の2組のみとなっている。
3位に入ったのは89.4万人の嵐で、安室奈美恵(85.4万人)、Kis-My-Ft2(81.9万人)、関ジャニ∞(74.7万人)が後に続く。
今回のランキングでは2017年に活動を再開した東方神起の2人が、同調査開始以来初の1位となり、圧巻の128万人という総動員数を見せつける格好となったが、ネット上ではそもそも公演の回数自体にバラつきがあり、“動員力ランキング”と謳われた同調査に反発する声も上がっている。
「首位に立った東方神起の128万人という数字はもちろん立派なものではありますが、同時に“48回”という公演の回数にも注目が集まりました。発表されたトップ10のアーティストの中で、48回という公演回数はダントツの最多となっており、動員力で2位のB’zも35回で、10組の中では3番目に多い公演回数。つまり、“公演を何度も行ったアーティストが上位に入っただけでは?”という指摘がネット上に蔓延しているのです。確かに、映画にドラマ、バラエティ番組出演で多忙を極めるジャニーズ組などは、自ずと公演回数が少なくなり不利だという見方もできる。ただし、年間で48回ものコンサートを開催できる東方神起の人気と実力は疑いようもなく、何度も公演を行うことは“究極のファンサービス”とも言えますね」(テレビ誌ライター)
「これ、総和だから単純に公演回数多ければ数字上がるよね」「公演回数多いからあまり比較できない」「延べ人数ですもん。何回も行った人も居るだろうし」「回数も違うし箱の大きさも違う。これで比較するのはちょっと…」などなど、各々のアーティストのファンにとっては合点のいかない部分もあるようだが、公演回数と動員数のバランスを考慮した場合、わずか18回の公演で89.4万人をかき集めた嵐の“コスパ”は抜群とも言える。
ちなみに、動員数を公演数で割った“1公演あたりの動員”を導くと、1位は安室奈美恵の5.02(小数第3位を四捨五入)万人、2位に関ジャニ∞、EXILEの4.98万人、4位に嵐(4.97万人)、Kis-My-Ft2(4.82万人)と続く。この順位のほうが万人の納得を得られたかも知れないが、細かいことは抜きにシンプルなコンサート人気のバロメーターとして楽しむのが良さそうだ。
(木村慎吾)