木村拓哉と長澤まさみの初ダブル主演映画「マスカレード・ホテル」が、絶賛公開中だ。木村にとっては2019年初の大仕事だけに、コケるわけにいかない。そのため、あらゆるメディアに登場し、ですさまじい数のPRを行っている。
同作で、コアなファンが目を皿にして見入るシーンがある。ホテルのロビーだ。その理由について、エンタメ誌のライターは言う。
「明石家さんまが台詞なしのエキストラで出演しているからです。2018年の正月に放映された『さんタク』(フジテレビ系)で、さんまが映画の撮影シーンに潜入しました。その際、急きょ「大竹」という宿泊客として出る許可を得て、ホントに撮ったんです。グレーのハットにコートを着た大竹こと明石家さんまは、フロントでチェックインするだけ。エンドロールにしっかり、明石家さんまの名が載っています」
「さんタク」は、公私ともに仲がいい2人が03年にスタートさせた年に1度の特番。19年正月オンエアで、通算17回目となった。さんまの前でしか見せない木村の素顔がてんこ盛りのため、毎年楽しみにしているファンが多い。
今回のさんまの出演は共演番組がきっかけだったが、同じくレギュラー番組での共演から映画出演につながった元SMAPがもう1人いるという。先のライターは続ける。
「それは稲垣吾郎です。彼は雑誌『an・an』で長年にわたって『稲垣吾郎シネマナビ!』という映画にまつわる連載を持っています。鑑賞した映画について語るコーナーですが、2017年12月20日号で、日本映画大賞を受賞した大林宣彦監督作の『花筐/HANAGATAMI』について書きました。すると、大林監督がその記事を読み、『ゴロウ・デラックス』(TBS系)にゲスト出演した際、稲垣に直で次回作のオファーを出しました。それが今夏公開の『海辺の映画館 -キネマの玉手箱』です」
SMAP時代、木村と稲垣はプライベートでゴルフへ行くほど仲が良かった。元SMAPメンバーでは香取慎吾と草なぎ剛の仲の良さはよく知られているが、実は“キムゴロウ”も交流が深かったのだ。稲垣にとって1歳年上の木村は、カッコいい男の象徴。ファッションや趣味など、多くの影響を受けている。
SMAPが解散して、袂を分かった木村と稲垣が今も私生活を共にしているニュースは伝わってこない。しかし、特番を映画につなげた木村と、連載を映画につなげた稲垣は妙縁だ。2人は離れられない運命にあるかもしれない。
(北村ともこ)