2020年春から放送されるNHK連続テレビ小説「エール」の主役を、俳優・窪田正孝が演じることが2月28日明らかになった。
「このドラマは、作曲家・古関裕而氏と妻・金子(きんこ)さんをモデルにした音楽と共に生きた夫婦の物語。古関氏といえば、全国高等学校野球大会の歌『栄冠は君に輝く』を始め、阪神タイガースの応援歌『六甲おろし』、さらに巨人軍の歌『闘魂こめて』など、誰もが耳にしたことのある曲を手掛けてきました。しかも、古関氏は福島県出身。東京オリンピックが開催される2020年にまさに相応しいテーマとNHKも判断したのでしょう」(スポーツ紙記者)
ただし、NHKの朝ドラで男性が主役を務めるのは、2014年後期に放送された俳優・玉山鉄二主演の「マッサン」以来。窪田の起用についてNHKは「繊細さと大胆さ、強さと弱さを併せ持つ深い魅力のある俳優。青年時代から30年にわたる人生を演じきるためには、相当の演技力が必要。人気、実力ともに今もっとも期待されている窪田正孝さんこそ、今回のドラマに相応しい」とコメントした。
「窪田は、2013年に蜷川幸雄演出の舞台『唐版 滝の白糸』に出演しました。そして現在『唐版 風の又三郎』に主演する実力派へと成長。また2017年ドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)や昨年はドラマ『ヒモメン』(テレビ朝日)主演。さらに2017年映画『東京喰種トーキョーグール』主演、昨年は『銀魂2 掟は破るためにこそある』に出演するなど、まさに役柄は変幻自在。年齢もキャラも異なる様々なキャラクラーを演じて来ました。また、NHKの朝ドラでは、2010年『ゲゲゲの女房』、2014年『花子とアン』に出演。『花子とアン』ではスピンオフスペシャル『朝市の嫁さん』に主演するなど、NHKの覚えもめでたい。そういった意味では、納得のキャスティングです」(女性誌デスク)
そんな窪田の活躍を今から10年前に、予言した者がいる。
「窪田はデビュー間もない2008年に、特撮ドラマ『ケータイ捜査官7』(テレビ東京系)で主役に抜擢されました。子供向けの特撮ものとはいえ、デビューして間もない窪田が1年間に渡りゴールデンタイムの主役を務めたことが話題となった。その折、シリーズの監督を務めた名匠・三池崇史は、起用した理由について『10年後に窪田を選んだ理由がわかる』と言っていました。あの番組が終わって今年ちょうど10年。いま思えば、窪田の才能を誰よりも早く見抜いていたのは、三池監督だったと言えるでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
三池崇史監督が見出した俳優・窪田正孝の朝ドラ、いまから楽しみだ。
(窪田史朗)