ジャニーズ事務所以外に所属する新人俳優の登竜門的な番組として知られている、日曜の朝に放送される「仮面ライダー」シリーズ(テレビ朝日系)。佐藤健や菅田将暉、要潤や吉沢亮など「仮面ライダー」をきっかけにブレイクした俳優は数知れず。番組の視聴者ターゲットは男児であるものの、その母親たちが仮面ライダーを演じる新人俳優のファンになり支えてきたことは間違いない。
その一方で、同じく日曜の朝に放送されているテレビ東京系列局の女児向け特撮番組があることをご存じだろうか。3月24日に最終回を迎えた「魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!」(テレビ東京系)では、総監督に映画「ゼブラーマン」シリーズや「クローズZERO」シリーズなどで知られる三池崇史監督を据え、ラスボスに遠藤憲一、その部下に栗原類、味方のボス役に篠田麻里子、ヒロインの母役に佐藤江梨子、番組のマスコットキャラの声に安藤サクラなど、視聴者層である女児の保護者らが「おっ」と目を留めるような俳優、女優陣がキャスティングされていたのだ。
そして4月7日にスタートする新番組「ひみつ×戦士 ファントミラージュ!」(テレビ東京系)では、再び三池崇史監督を据え置き、女児より母親層から絶大なる人気を誇る斎藤工がヒロインの父親役、GENERATIONSやEXILEメンバーの関口メンディーが味方のボス役に。さらに前作で安藤のポジションだった番組のマスコットキャラの声を本田翼が担当する。
「前作では遠藤がコケティッシュなメイクにランニング姿でなまりのある口調で話すラスボス・邪魔男爵(のちに邪魔大帝)をコミカルに演じて話題になりましたが、新作で、斎藤や関口が演じるのはいわゆる“味方”。どう考えても視聴者ターゲットの女児とともに母親からの黄色い声援が飛び交うことになるでしょう」(テレビ誌ライター)
新人発掘の「仮面ライダー」に対し、「そう来るか」とうならせるキャスティングで見せる女児向け「ガールズ×ヒロイン!」シリーズ。世間のママが日曜の朝からハイテンションになりそうだ。