各作品が第5話の放送を終えた2016年の冬ドラマ。現時点で平均視聴率が10%を超えるのは4作品に絞られており、SMAP草なぎ剛の「スペシャリスト」(テレビ朝日系)と、KAT-TUN亀梨和也の「怪盗 山猫」(日本テレビ系)のジャニーズ対決が、視聴率トップを争っている。
だが、ドラマの話題性に注目すると、意外な作品の名前が浮上するのだという。テレビ誌のライターが教えてくれた。
「ネットでの話題性を調べると、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)と『ダメな私に恋してください』(TBS系)が、ダントツ人気でデッドヒートを繰り広げています。この2作品に比べると他ドラマの話題性は半分以下に過ぎません。話題性3位が『フラジャイル』(フジテレビ系)だというのも意外ですね」
ネットではダントツ人気の両作品だが、平均視聴率では「いつ恋」が第6位、「ダメ恋」にいたっては第9位でしかない。それでは視聴率上位のドラマとこの両作品には、どんな違いがあるのだろうか。前出のテレビ誌ライターはこう分析する。
「両作品に共通するのは“イケメン俳優”です。『いつ恋』には高良健吾、『ダメ恋』にはディーン・フジオカが出演しており、話題性3位の『フラジャイル』にも野村周平が出演しています。そんなイケメン目当ての女性視聴者がSNSに番組の感想を投稿するなどして、ネットでの話題性が高まっているのでしょう。ちなみにジャニーズに関しては、彼らの人気はイケメンのそれとは質が違うようですね」
ドラマの視聴率を支えるのは女性視聴者だと言われるが、ネットでの話題性も彼女たちが支えているようだ。なお、斎藤工主演で視聴率5位の「火村英生の推理」はネット人気度がイマイチだが、どうやら斎藤はイケメン枠ではなく、色っぽい男性枠なのかもしれない。
(白根麻子)