押しも押されもせぬ人気者の「千鳥」。この名前を聞くと、世間はノブ&大悟のお笑いコンビを想像するだろう。ところが、元SMAPの5人がイメージする「千鳥」は違う。出前・宅配・デリバリー・ケータリング業を中心とする「株式会社千鳥」なのだという。これはいったいどういうことか。SMAP事情に詳しいアイドル誌ライターはこう証言する。
「コアなSMAPファンの間ではよく知られていることですが、『千鳥』とは、SMAPが関東近郊でコンサートを開いたときに、必ず頼んでいたケータリングです。メンバーは、何万人もの観客の前に立つ日は、決まって千鳥の名物お母さんが作ってくれた料理を食べていたのです」
SMAPが解散にいたった16年は、本来コンサートが開催される年だった。しかし、解散騒動が表面化して、SMAPは空中分解。香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎は翌17年に退所。中居正広と木村拓哉は残留した。コンサートが開催されなかったため、ファンは5人を見届けられなかった。
心配されたのは、お母さんとSMAPのその後。今はどうなっているのだろうか。
「関係は途絶えることがなく、サントリービールの『金麦』のテレビCM『新しい金麦』篇のウェブ限定メイキング映像で、お母さんとの共演が実現しているのです。お母さんが優しく、『あんまり無理しちゃダメなんだよ。カラダ、大事なんだから』と木村を心配する様子は、長年の付き合いがあるからこそ成立した自然な会話。ファンは歓喜です」(前出・アイドル誌ライター)
木村の“千鳥愛”はそれだけで収まらず、地上波の番組でもその名前を出していた。3月9日にオンエアされた「人生最高のレストラン」(TBS系)で、MCのチュートリアル・徳井義実に「とっておきの美味しい一品」として、その名を挙げていたのだ。木村は、映画やテレビ、CMなどの撮影現場で用意されるケータリングのなかでいちばん好きなのが千鳥であると話している。さらにお母さんの料理を、現場の人たちのことを思って作ってくれて、満足で幸せになるメニューが揃っていると絶賛した。「どれも間違いない。はずしがない。よそってくれるごはんの量がいつもちょうどいい」と、感謝の思いを伝えている。
SMAPの胃袋をつかみ、元メンバーから「お母さん」と慕われたビッグマザー。SMAPは消えても、この“親子関係”は永遠であってほしいものだ。
(北村ともこ)