来年1月から放送が始まる長谷川博巳主演のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」がいよいよクランクイン。6月4日に行われたクランクイン取材会では、大河ドラマ初出演となる女優・沢尻エリカの美しさに早くも注目が集まっている。
「今回の大河ドラマは、戦国時代の武将・明智光秀(長谷川)が主人公。大河ドラマの原点に立ち返り、戦国初期の群雄割拠の戦乱の中、英傑たちが天下を狙って、命を賭け、愛を賭けて戦う戦国ビギニングの一大叙事詩。その中で沢尻は、親子二代で美濃国を乗っ取った斎藤道三(本木雅弘)の娘で、後に織田信長(染谷将太)の妻となる帰蝶(濃姫)役を演じています。クランクインを迎え、沢尻は『自分の中で感情が高ぶっている。現場が楽しくて、ワクワクしています』と笑顔でコメント。父親役の本木も『芝居の熱量という点では沢尻さんが一番、輝きを放っていました』と話しています」(テレビ誌ライター)
沢尻といえば、2007年に主演映画「クローズド・ノート」の舞台挨拶における「別に…」発言でアイドル女優として地に堕ち、2009年22歳の若さで結婚、4年後に離婚と迷走を続け、2009年には大手芸能事務所との契約を解消されるなど、トラブル続きだった。
「しかし、2012年には話題作『ヘルタースケルター』に主演。その熱演ぶりから、日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を獲得。元々2006年には映画『パッチギ!』で数々の映画祭で新人賞を受賞する実力派だけに、2015年には映画『新宿スワン』のヒロインや2016年にはドラマ『大奥』で時代劇主演を果たすなど近年、評価は高まるばかり。今年5月にはテレビ朝日開局60周年記念ドラマ『白い巨塔』では主人公・財前五郎(岡田准一)の愛人役、さらに小栗旬主演の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』でも愛人の一人を演じるなど、このところの活躍ぶりは目を見張るものがあります」(女性誌記者)
大河初出演で大役を射止めた沢尻には、ある野望があると見る向きもある。
「大河ドラマは近年、男性俳優が主人公の“男性大河”と女優が主人公の“女性大河”が交互に放送されてきました。2013年『八重の桜』では綾瀬はるか、2015年『花燃ゆ』では井上真央、2017年『おんな城主 直虎』では柴咲コウなど、1年間主役を演じ大物女優の仲間入りを果たしています。今回の帰蝶(濃姫)役をきっかけに、いずれは“女性大河”の主役を狙っているのかもしれませんね」(制作会社プロデューサー)
「別に…」から12年。もし大河ドラマの主役を射止めたら、もはや過去の“黒歴史”は封印されたも同然!?
(窪田史朗)