お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が6月25日、MCを務める「スッキリ」(日本テレビ系)で、前日にロンドンブーツ1号2号の田村亮から、“詐欺グループとの闇営業”問題に関して謝罪の電話があったことを明かした。
番組はこの日、冒頭からこの問題を特集。加藤はこれまで自身が亮たちの「お金はもらっていない」という主張を前提にコメントしていたことについて「僕の甘さです。まわりの僕が信用している仲のいい後輩が言ったこと、会社の言ったことを僕が信用して、『スッキリ』でコメントしたっていうことは、僕のミスでもありますし、そこは謝罪したいと思います」と謝罪した。
そして前夜に亮から電話が入り、「嘘ついてすいませんでした。今日までずっとつらかったです。お金もらっていないといえばなんとかなるだろうというふうな気持ちになってしまった。ただただ自分の保身です」と謝罪され、嘘をつくに至った理由を明かされたという。
ただ、出席していた忘年会の相手が反社会的勢力だったことについては「それは絶対、加藤さん信じてください、知らなかったです」と亮に説明され、加藤は「(嘘は)ないだろうなと思いました」と、亮の口ぶりから言い分を信じたと語った。
これに対しネット上には「亮にしろ宮迫にしろ、あれだけ『金はもらってない、詐欺グループとは知らなかった』って言ってたのに、金をもらったことは認めたけど『知らなかったことだけは信じて』って言われても、そうですかって信じられるわけがない」「嘘ばっかりで何を信じたらいのかわからなくなった」という田村亮の“信じてください”に対する疑問の声、さらには「お金の受け取りが嘘で騙されてたんだから、知ってたのか知らなかったのかも嘘だと普通思うよね」といった、真摯な態度で説明と謝罪をしたにもかかわらず、加藤浩次に対する不信感を示す声まで飛び出してしまっている。
「後輩の言葉を信じたい加藤と、嫌疑の目で見る視聴者の間には、埋められない温度差が発生してしまっているようです。これらはひとえに、状況によって証言が変化してしまったという経緯が引き起こしたものでしょう。『FRIDAY』によってパーティの写真が出ると、その点だけは認め、お金はもらっていない、詐欺集団だとは知らなかったとしてスタンスを固めて、仲介をした入江だけが処分された。しかし、この時点で多くの人が“知人の知人”といういわば面識のなかった人のパーティに行き、持ち歌を熱唱したり、レイザーラモンHGに至っては、テレビで見かけるおなじみの衣装で参加するという芸人における唯一無二の“武器”である“芸”をサービス精神によって“ノーギャラ”でやるなんてことは信じていなかったわけです。そして、金銭の具体的な流れを証言する声などが報じられ始めると、ギャラを受け取ったことは認める。こうして、遂に言い逃れできなくなった事柄を段階的に認めるという往生際の悪さによって、例えば、関わった芸人が謹慎処分になった今でさえ、『なぜ解雇じゃないの?』『このまま引退すればいいのに』といった声が止まない事態にまで発展してしまったのです」(芸能ライター)
日本ボクシング連盟の不正疑惑や、アイドルグループの騒動についてはズバリ問題の核心に力強く切り込んできた加藤だが、今回ばかりは視聴者を“スッキリ”させることができなかったのかもしれない。
(石見剣)