6月18日に解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血のため自宅で倒れ、7月9日に87歳で亡くなったジャニーズ事務所の元社長・ジャニー喜多川氏。3週間の闘病の末に息を引き取り、7月12日には、昨年末で芸能界を引退した滝沢秀明さんが社長を務める都内・渋谷の「ジャニーズアイランド」の稽古場で、家族葬が執り行われた。所属タレント127人が喪服を着て、1枚のスナップ写真に収まった画は、メディアで大きく報じられた。
ジャニー氏の訃報を聞いた瞬間にハッと息を飲んだのは、元ジャニーズ担当のスポーツ紙芸能記者だ。
「天国へ旅立った7月9日は、草なぎ剛の誕生日なのです。ご存知のとおり草なぎは元SMAP。16年の大みそかに解散すると、翌17年9月8日、ジャニーズとの契約期間満了にともない、稲垣吾郎、香取慎吾と退所しました。解散したとき、ジャニーさんは『SMAPありがとうという気持ちです。僕は永遠に、後押し、バックアップ、応援していくつもりです』というメッセージを書面で送っています」
草なぎ、稲垣、香取もジャニー氏の“子ども”だったが、家族葬には参列しなかった。
逝去したのが元所属タレントの誕生日なら、この世に生を受けたのは現所属タレントの運命の日だった。
「ジャニーさんの誕生日は1931年10月23日ですが、この10月23日は、東山紀之が女優・木村佳乃と入籍した日なんです。2人はおよそ2年半の交際の末、10年にゴールイン。入籍日の候補をいくつか挙げた末、10月23日に決めて、代理人が区役所に婚姻届を提出しています」(前出・スポーツ紙芸能記者)
意図したわけではなく、偶然の一致でジャニー氏の誕生日になった。驚愕の一致を入籍後に聞いた東山は、ジャニー氏からは「YOU、最高じゃん。一生忘れないでしょ」と言われたという。
自分の生と死が、育てたタレントのターニングポイント。さすがは“巨星”、最期まで憎いプロデュースをする。
(北村ともこ)