女優の菜々緒が9月11日に自身のツイッターアカウントを更新し、関東圏を襲った台風15号に関する報道の姿勢に違和感を覚えていることを示唆した。
菜々緒は、台風15号の直撃を受けたことで「今日も電気が復旧していない地域があります。電気がないことでコンビニもスーパーもガソリンスタンドも開いてません。電波も今日になって届かなくなりました」と訴える一般ユーザーの叫びをスクリーンショットで紹介し、リツイート。台風が過ぎた後も水や食料の不足に苦しみ、停電などに悩まされる千葉県南部の悲惨な状況を共有すると、「どうして報道されるべきニュースが報道されない…?」とメディアの報道姿勢に疑問を呈している。
続けて、「千葉県南部の皆さんがこの暑さでずっと電気がないなんて熱中症大丈夫だろうか? まだ停電は続いてますか?」とのメッセージも添え、台風一過の猛烈な気温上昇による体調の悪化を気遣った。
「菜々緒に千葉県の惨状を伝えた一般ユーザーによれば、“テレビではまったく報道されず、孤立が酷くなるばかりです”とのことで、自然災害の爪痕を報じるメディアが少なく、然るべき情報が伝わっていないようです。たしかに最近のワイドショーでは主に韓国の文在寅大統領の側近による不正騒動ばかりを特集し、『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)で業を煮やしたコメンテーターの木村太郎氏も「どうして日本のメディアはこんなに韓国政権のお家騒動ばかりを報じるんですか?」と声を上げましたが、MCの安藤優子は困惑した表情を浮かべるだけでほとんど耳を貸していませんでした。やはり多くの人の目に触れる全国放送では自国民が最も必要とする情報を扱うべきかもしれませんね。しかも今回の台風後の惨状は生死に関わり得る重要なものですから」(テレビ誌ライター)
ネットでも菜々緒の主張に対して「千葉の台風被害もそうだけど、東京以外で台風被害あるのに報道は少なすぎる。逆に東京が台風被害あるときは報道が多すぎる」「東京は数センチ雪が積もっただけで大騒ぎするのに」「これが東京都内なら連日大々的に報道されているでしょう」「千葉の状況はもっとテレビで流すべき」などと同調する反応が多く、メディアによる報道には“東京都内かそれ以外か”という構図が出来あがっているのではないかと勘繰る声もある。
全ての事件や事故を平等に報じることは不可能に近いが、せめて生死に関わる可能性のある重大な事象については“知るべき情報”を速やかに届けてほしい、というのが国民の願いだろう。
(木村慎吾)