9月28日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説「なつぞら」で、大ブレイクを果たした女優の清原果耶。広瀬すずの演じたヒロインの妹役として7月1日の放送から出演し、劇中で初めて出演が明かされたことでも話題になった。
その清原は17歳というフレッシュさに加え、「シュポン!」の声が印象的なオロナミンCのテレビCMで見せる類まれなる透明感も魅力で、主演の広瀬を食うほどの存在感を見せていたもの。放送終了後にはファンから〈果耶ちゃんを出してくれてありがとう〉とNHKに感謝する声すら飛び出していたほどだ。ところがそんな清原が、一部視聴者から不評だったというのである。
「『なつぞら』ではヒロインと生き別れた妹という陰のある役柄を演じた清原。その役柄ゆえに漂う陰気な雰囲気が不評の原因となったようです。朝ドラの主たる視聴者は50代以上の主婦層で、朝ドラには分かりやすいスカッとした展開が期待されています。そのため清原が醸し出す雰囲気に《朝から陰気臭い顔は見たくない》と声が挙がっていました」(芸能ライター)
そんなネガティブな声もありつつ、NHKでは清原の演技力に高い評価を与えている。15年度後期の朝ドラ「あさが来た」でレギュラー出演者に起用したのを手始めに、18年7月期の「透明なゆりかご」ではドラマ初主演に抜てき。そして「なつぞら」ではサプライズ出演と、明らかな厚遇ぶりなのだ。
「この調子ではいずれ、朝ドラのヒロインに抜てきされる可能性も十分にありそう。それゆえNHKとしては、メイン視聴者層からの思わぬ反応に驚いていることでしょう。ただ、朝ドラは国民的人気を得る大きなチャンスではあるものの、清原自身は朝ドラに固執するつもりはなさそう。所属事務所のアミューズはNHKと昵懇との噂ですし、むしろ大河ドラマへの起用もあるかもしれません」(前出・芸能ライター)
いずれにせよ清原の前途が明るいことは確実なようだ。
(浦山信一)