Facebookでは、非営利団体や個人でも、募金を募ることができるのをご存知でしょうか。
Facebookによると、海外では自分の誕生日に個人が非営利団体のための募金キャンペーンを立ち上げ、寄付を募る人が多くいるそうです。これを背景に、2019年の6月に日本でも、「誕生日の募金キャンペーン」の機能をスタートさせました。
しかし、誕生日に友人たちから寄付してもらうこと自体、日本人にとっては違和感が大きいらしく、Twitter上でも「誕生日が近いのでFacebookからお祝いかと思ったら、『関心のある慈善活動をサポートする募金キャンペーンを作成しよう』というお知らせが来て疑問……」など、受け入れがたい感想がちらほらみられます。
そもそも、アメリカでは10年ほど前から誕生日に寄付を募る「バースデー・ドネーション」なるものが浸透していて、バースデーギフトをもらう代わりに、自分の誕生日を祝ってくれる人たちから寄付してもらい、自分が関心のある非営利団体などを選んで改めてそれを寄付しているようです。相手の誕生日に寄付する側は、相手が社会貢献するのを手伝っていることにもなりますよね。このバースデー・ドネーションは、年に一度のチャンスを狙い、誕生日を迎える2週間前~誕生日当日まで募集することが多いようです。
個人への募金の一例として、2019年9月22日~29日に開催されたフェイスブック ジャパンによる募金キャンペーンがありました。その中には、SDGs(持続可能な開発目標)の認知拡大と達成に向けた取り組みとして、アーティストで東京芸術大学准教授のスプツニ子!さん、株式会社そろそろ代表取締役の近藤哲朗さん、BLAST Inc. CEOでSNSコンサルタントの石井リナさんの3名それぞれが、SDGsに関連する非営利団体を寄付先としてFacebook上で募金キャンペーンを立ち上げ、寄付を募った取り組みがありました。結果、1週間で約80人が参加し、合計21万円が集まったそうです。集まった寄付金は、選択した非営利団体に全額寄付されます。
ちなみに、今実施中である他の募金キャンペーンもみてみると、たった24日間で約4,800人から5,700万円ほどの破格の寄付金額が集まっている人もいるようで、その規模は無限大? 今後、日本でも個人募金が浸透すれば、新しい誕生日習慣も根付くかもしれませんね。