ディーン・フジオカ主演の月9ドラマ「シャーロック」(フジテレビ系)の特別編が12月23日に放送され、平均視聴率7.7%を記録。全11話の平均視聴率が9.9%と二桁に後一歩及ばなかったが、今回も巻き返しならず。残念な結果に終わった。
「このドラマは、アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズが原作。ディーンが演じたのは、犯罪捜査専門のコンサルタント・誉獅子雄。最終話で獅子雄は、追いかけていた犯罪組織の首領である守谷と埠頭から海中に転落。1週間たつも2人の遺体は発見されず、獅子雄とバティを組んでいた精神科医の若宮(岩田剛典)はフリージャーナリストの門司かれん(木南晴夏)と共に、獅子雄に関わった事件の関係者に会って調査するという展開に。いわば過去の11話を振り返る総集編的なスペシャルですが、視聴率は伸びませんでした」(テレビ誌ライター)
このドラマは、初回こそ平均視聴率12.8%と好スタートを切ったものの二桁視聴率をあげたのは、二回だけ。2018年7月期の沢村一樹主演の「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(10.6%)、から前作の上野樹里主演の「監察医 朝顔」(12.5%)まで、5作連続二桁視聴率をマークしていただけに悔やまれる。
「遠藤新社長就任後、“月9の復活”こそが『フジテレビ復活』の第一歩と位置付けてここまでやってきましたが、連続二桁を死守できず。スタッフも『シャーロック』をディーンの代表作にすると意気込んでいただけに、現場もショックを隠しきれないようです」(前出・テレビ誌ライター)
しかし、今回の失敗はある程度予測できたと、夕刊紙デスクは語る。
「ディーンは、2018年4月期に『モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-』(フジテレビ系)に主演。やはり文豪アレクサンドル・デュマ原作の舞台を日本に置き換えた連ドラに挑戦。木曜10時の枠で放送し、一部では高い評価を得たものの平均視聴率6.2%で惨敗。翌年1月、リベンジとばかりにスペシャルドラマ『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(フジテレビ系)で、再び文豪ヴィクトル・ユーゴーの原作物に挑み、井浦新とW主演するも視聴率的には納得する数字を残すことができませんでした。今回も全2作と同じスタッフで挑みましたが、あと一歩及ばず。つくづくディーンはついていませんね」
2015年、朝ドラ「あさが来た」(NHK)で一大ブームを巻き起こした“おディーン様”も、そろそろヒット作に恵まれないと後がない!?
(窪田史朗)