木村拓哉の主演ドラマ「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)が4月16日にスタート。18年1月期以来の続編となり、視聴者からはシリーズ化に期待する声もあがるなか、一部のファンからは本作のキャストに疑問の声が寄せられているという。
3月5日には各メディアで木村のコメントが紹介され、脚本家とプロデューサー、共演の斎藤工や間宮祥太朗らを集めてのセッションを行ったと明かした。その一方でテレビ朝日には「科捜研の女」や「相棒」といった人気シリーズ作品が多いことを踏まえ、内容や世界観を作ったうえで継続する意味を持たせないと、それらのシリーズ作品に対して失礼になるとの言葉も紹介している。
「ここで木村が“継続”という単語を使ったのは、この『BG~身辺警護人~』を相棒シリーズのような息の長い作品にしたいという気持ちの表れかもしれません。2000年6月に『相棒』がスタートした時、主演の水谷豊は47歳でした。そして木村も現在47歳で、自らの代表作となる人気シリーズを始めるにはちょうどいい時期と言えそうです」(テレビ誌ライター)
その意気や良し、と言えそうな木村の意気込みだが、この言葉に疑問を感じずにはいられないとの声も少なくないようだ。テレビ誌ライターが続ける。
「ツイッターでは《なぜ江口洋介が出ないのか?》《江口がいないのは残念》といった声が続出。2年前の放送では民間警備会社に勤める木村のライバル役として、江口が警視庁のSP役を演じていましたが、今回はキャストに入っていないのです。前回のラストでは江口が外務省に出向して要人警護をすることが明かされており、そのまま行ったきりということでしょうか。しかし前作における江口の存在感や活躍ぶりを考えれば、今回の配役にいない時点でもはや“継続”は果たされていないと言えそうです」
ちなみに「相棒」では水谷が演じる主人公・杉下右京の初代相棒として、寺脇康文が8年の長きにわたって番組を下支えしてきた。同様に「科捜研の女」でも途中からではあるが、内藤剛志の演じる熱血刑事が主人公の沢口靖子とタッグを組んでいる。それに比べると江口が第1作だけで降板するのはいかにも不自然に思えるのだが…。
「木村と江口は私生活では仲が良いそうで、仲違いが原因ではなさそう。ただ二人の共演は前回の『BG』が初めてだったそうですし、木村としては5歳年上で主役級の存在感を持つ江口と共演してみたら、やはり両雄並び立たずになったというところでしょうか。7歳年下の斎藤工は続投しますし、この先もシリーズを重ねていく予定なのであれば、自分より若い俳優とバディを組むのが得策だと判断したのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
そうなると、前作で木村の上司役を務めた上川隆也が第7話で亡くなっていたのは、木村より9歳年上という年齢が理由だったのかもしれない。
(白根麻子)