お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が4月5日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演し、自身を含めた“バラエティタレント”という職種について「とにかく一番必要のない仕事」と表現している。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本でもあらゆるシーンで自粛の要請が出ており、芸能界における活動も決して例外ではない。太田は「我々、お笑いやバラエティとか芸人はとにかく一番必要のない仕事なわけで。不要不急って言われると、一番最初に要らないっていう仕事なんで。この番組(の収録)だって、どうかね?って皆思うんだけど」と述べ、お笑いタレントとしての活動が“不要不急”なものにカテゴライズされるだろうと主張した。
一方で、「世代的なこともあるかもしれないけど、テレビが日常的にやってるということが僕にとってはすごく重要で。だからこそ、僕と田中(裕二)が初めてTBSで楽屋が別々なんですよ。スタッフも皆検温して。厳重に注意して、やれる所まではやっていくって事しか出来ないような気がする」と続け、非日常的な環境だからこそ、テレビだけは通常通りに明るく放送を継続することが大切だとも語った。
「太田は常々“自分はテレビに育てられてきた”との想いを強調し、こうした状況下だからこそテレビから笑いや癒しを届ける必要があると感じているのでしょう。この太田の考えにはネットでも賛否が分かれており、『こんな混沌とした世の中では、バラエティの笑いは絶対必要』『皆不安でギリギリで…そんな中、普通の事が普通に行われてるのって安心する』との賛同の声もあれば、『今この時にわざわざ新しく収録することはない。再放送で文句を言う人はいない』『旅行や食べ歩きを煽るような放送をするのは間違ってる』『歌番組にグループアイドルを全員集合させる必要はない』といったテレビに否定的な反応もあります。安易に外に出られないピリピリしたムードが蔓延する中、外出したくなるような内容の番組を放送したり、大勢のアーティストやタレントが一堂に会する番組についてはやはり自粛する必要があるという意見が多いようですね」(テレビ誌ライター)
今後はさらに外出の自粛ムードが増していくことが予想され、閉じこもった部屋の中で何らかの癒しやリラックスを求める人も同様に増えていくだろう。その役割を果たすのがテレビなのか、はたまた他の媒体になるのかは各々の判断だが、太田はこれからも出来得る範囲の中で笑いを届けていく覚悟があるようだ。
(木村慎吾)