タレントの坂上忍が5月7日放送の「バイキング」(フジテレビ系)に出演し、難読漢字である「鼾(いびき)」を読めなかった榎並大二郎アナウンサーをイジり倒す一幕があった。
コロナ禍での外出自粛生活が続き、在宅時間を貴重な学びの時間として有効活用する動きも出ており、番組では「バイキング流 STAY HOMEの楽しみ方」として、コメンテーターの清原博弁護士から漢字検定1級クラスの漢字の読みが出題された。
アナウンサー歴12年で、最終学歴が慶應大学法学部卒というエリートの榎並アナもこの問題に挑戦。しかし「鼾(いびき)」の漢字に対し、「え、鼻を干す? く、くしゃみ…?」と正解を出せずにいると、MCの坂上から「いびき!」との突っ込みが入り、「(読めないのは)大問題だよ。くしゃみってなんだよ」とチクリ。慌てた榎並アナが「いや、(本当は)“いびき”かなって思って…なかったです」と苦し紛れの言い訳で対応すると、再び坂上は「君さ、バイキングやってから性格がよりゆがんできたんじゃない?」と問い詰め、「しつこいですけど“鼾”が読めないってさ…」と畳みかけた。
「坂上による榎並アナへの“イビり”はこの番組のお馴染みの光景。今回も坂上が嫌みな雰囲気であえて厳しい扱いをしたのは、彼が言葉を生業とするアナウンサーという立場であるだけでなく、かねて“漢字が得意”だということを自分から公言してきたという事情もあるのでしょう。それに加えて、たまたまなのか漢字への知識が深いのか、坂上が『鼾(いびき)』以外にも『靄(もや)』などの難読漢字を読めてしまったことも榎並アナにとっては災難でしたね。ネットでは、即座に“鼾”や“靄”の読みを正解した坂上の意外な教養に驚く反応もありましたが、しつこい榎並イビりが不快だとする層からは『榎並アナはかなりのストレス抱えてそう。ある意味、公開パワハラになってる』『公共電波での榎並イビりはいじめの助長だと思う。これは笑いではない』『誰しも読めない漢字はある。完全なパワハラ』『ちょっと自分が読めるからって感じ悪い』との非難が集中。いくらアナウンサーであっても、出題者の清原弁護士ですら『さすがにこれは難しいね』と語る難読漢字の“鼾”の読みを間違えただけで、放送中にここまで嫌みを言われてしまうのは可哀想すぎるというのが世間の感想のようです。また、榎並アナの“性格がゆがんだ”のだとすれば、それはパワハラ気質のある坂上と共演していることが原因だとする声まで出る始末です」(テレビ誌ライター)
一瞬で正解を出してしまうより、「鼻を干すからくしゃみ…?」などと恐る恐る考えを巡らせた榎並アナの対応は、場を盛り上げるという意味では“満点回答”だったかもしれない。
(木村慎吾)