女優・米倉涼子主演の大ヒットシリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)に対抗する新たな医療シリーズとして、今年1月期に鳴り物入りでスタートした天海祐希主演のドラマ「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」(日本テレビ系)。全話平均視聴率は11.3%と「ドクターX」シリーズには遠く及ばなかったものの、まずまずの健闘ぶりを見せ、早くも続編を望む声が上がっている。
「このドラマは、“手術の天才”が集う脳神経外科が舞台。部長の今出川孝雄(三浦友和)をはじめ、“世界のクロイワ”こと黒岩健吾(椎名桔平)、孤高の医師・西郡琢磨(永山絢斗)、新人脳外科医・小机幸子(広瀬アリス)ら医師たちの生き様に焦点を当てた群像劇。天海が日テレと組んで全話平均視聴率17.3%を記録した、2005年放送の『女王の教室』のスタッフが再集結して作った作品です。『女王の教室』ほど数字が取れなかっただけに、天海自身も続編でリベンジしたい思いが強いようです」(スポーツ紙記者)
さらに、テレビ局関係者が内情を明かす。
「『トップナイフ』は脚本家の林宏司氏が原作も書き下ろしています。ドラマ『医龍-Team Medical Dragon-』や『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』(共にフジテレビ系)など、医療モノには定評のある林氏が長年に渡って温めてきた題材でもあり、原作には書き切れないエピソードが、まだまだ眠っているようです。現在放送されている朝ドラ『エール』(NHK)を途中降板している林氏だけに、このドラマにかける思いは強いのではないでしょうか」
しかもドラマ最終回では、天海演じる深山は今出川(三浦友和)に変わって脳外科部長に就任。ここで終わったら、何のための昇進だったのか疑問が残る。やはり、続編はあるとみた。
(窪田史朗)