緊急事態宣言は解除されましたが、これまでの外出自粛の影響は、日常生活だけではなく恋愛や結婚にも及んでいるようです。
イベントECサイトなどを運営するリンクバルが、2020年5月に実施した20歳以上の未婚男女467名対象の『オンライン婚活に関する意識調査』によると、「新型コロナウイルス感染拡大前と比べてパートナーが欲しいと思うようになりましたか?」という質問に同意を示した人は、8割にものぼったそうです(「とても思う」、「思う」、「どちらかといえば思う」の合計)。
具体的には「このような事態が起きたことによって、互いに心配し合える、気遣いし合える存在が欲しいと思った」(20代、女性)、「ストレスを発散できない環境になり、心の支えになる人が欲しいと思った」(30代、女性)、「一人でステイホームをしていると一層寂しさを感じた」(30代、男性)などの声が寄せられたそうで、自分や周りの人の命を守るための取り組みがきっかけとなり、人との繋がりをより大切に思うようになった人が多いことがうかがえます。
また、「オンライン婚活に興味はありますか?」という質問には6割以上が「ある」と回答したとのこと(「とても興味がある」「興味がある」「どちらかといえば興味がある」の合計)。この結果から、今後は仕事関係や友だちとの飲み会だけでなく、新たな出会いをオンラインで求める動きが出てくると予想されます。
オンラインであれば、外出自粛中も気軽に顔を合わせて話をすることができます。同じ場所で一緒に過ごしているような感覚でコミュニケーションを取ることができると、“実際には一度も会ったことはないけれど”相手のよさを知り、お互いを知り合い、友だちや恋人のような関係を築くことができるかもしれません。これからは、新しい“人との絆”の形が作られていきそうですね。
とはいえ、オンラインで意気投合した後には、実際に会えないことのもどかしさや会ったことで大きなギャップを感じるなど、乗り越えなければならない課題も出てくるかもしれませんね。
いずれにしても、オンラインでの出会いが日常化すると、幸せの形や築き方は大きく変わっていきそうです。
(Nao Kiyota)