7月18日に亡くなった俳優の三浦春馬さん出演ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS系)の初回が9月15日に放送され、平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が11.6%だったことが16日、分かった。
女優・松岡茉優が主演を務める同ドラマは、おもちゃメーカー経理部の“清貧女子”九鬼玲子(松岡)と、三浦さん演じるメーカーの御曹子で“浪費男子”猿渡慶太という正反対の価値観の二人の恋を描いたラブコメ作品。
番組開始前、番組の公式ツイッターは「本日よりカネ恋の放送が始まります。放送に先立ちまして出演者の三浦春馬さんが7月18日、永眠されました。スタッフ一人ひとりにいつも気さくに話しかけてくれた愛くるしい笑顔、役柄を突き詰める真摯な姿勢、誰からも愛された春馬さんの人柄を偲び、謹んで哀悼の意を表します」と、ドラマと三浦さんへの思いを発信した。
また、同作がゴールデン・プライム帯の民放ドラマ初主演となった松岡は同日夕、自身のインスタグラムを約2カ月ぶりに更新し、「おひさしぶりです。22時から『おカネの切れ目が恋のはじまり』初回放送です」と告知している。
さらに共演者の一人でもある三浦翔平は、15日の放送終了後、自身のインスタグラムのストーリーズに「ご覧頂きありがとうございました。慶太の笑顔は素敵でしたね。」とメッセージを投稿している。
「松岡さんの短い文章からは、初主演ドラマへの思いや、まだまだ消化し切れていない春馬さんへの思いが伝わってきますね。また、08年に『ごくせん』(日本テレビ系)で共演し、プライベートでサーフィンを楽しむ仲である翔平さんが言うように、春馬さんの爽やかで素敵な笑顔は、ドラマを視聴したファンの胸を打ったようです」(テレビ誌ライター)
ネットでは「三浦春馬くんの笑顔が本当に素敵で…やはり演技力もすばらしい」「オリジナル脚本、とっても面白かった。あんなにルーズな役を嫌味なくかわいく表現できる、三浦春馬さんはさすがだよ」との多くの歓声、「三浦春馬の笑顔…うるってきますね」「この笑顔をあと数回しか見れないのは寂しい」「本当にもういないんですか?信じられません」といった涙声、「まだ気持ちがざわついていて、観た後で取り乱してしまいそうで、『太陽の子』も『カネ恋』もリアルタイムで見る勇気が出ていません」「見るのがつらくてドラマ見れてない…」という悲鳴にも似たコメントなど様々な声が上がり、番組のハッシュタグ“#カネ恋”はツイッターのトレンド1位に輝いた。
なお、三浦さんは亡くなる前日まで同作の撮影に参加しており、ドラマは代役を立てずに4話で完結する。
三浦さんの最後の演技を心に焼き付けたい。
(石見剣)