昨年9月をもってジャニーズ事務所を退所しソロ活動を始めた、関ジャニ∞元メンバーの錦戸亮が、10月7・8の両日に無観客オンラインライブを日本武道館から配信し、話題になっている。
「日本武道館で無観客ライブが行われるのは史上初とあって、同ライブは発表時から話題を呼んでいましたが、ライブを終わってみての評判は上々のようです」(音楽ライター)
ネット上には「錦戸くんステキだった!」「生配信であのクオリティは凄い!」「生配信に感動しました!」「武道館で無観客は初めてだからね。亮くん歴史に残るよ」など、絶賛の声が殺到している。
「女性自身」の記事によれば、7日はファンクラブ限定の“弾き語り”によるソロライブ、8日はバンド形式で、錦戸は圧巻のパフォーマンスで魅了したというが、このライブ配信、実は“生配信”ではなかったというのだ。
7日の昼過ぎに会場である日本武道館に姿を見せた錦戸であったが、ライブスタート時間30分後の20時過ぎには事務所車が早くも会場を後にし、その後はスタッフの姿も見えずに“完全撤収”の状態になったという。どころか、翌8日に至っては錦戸の姿は一度も目にすることができず、スタッフの姿もなくステージは完全に片付けられていたというから驚きだ。
同誌の問い合わせに、事務所担当者は「今回のオンラインライブは、予定していたスケジュールからの大幅な変更や当日雨天の関係もあり、当初より生放送ではなくディレイ放送という形を取らせて頂いております。通常のコンサートでは不可能な、ライブ配信ならではのカメラワークや照明の演出が可能になり、クリエイティブな観点からもご覧頂いた方にはご満足頂けたかと思っております」と返答したという。
「配信ライブが“生”ではなく“ディレイ”つまり収録ということはよくある事です。生でないメリットは、遅延や回線トラブルなどのアクシデントに柔軟に対応できる点、カメラワークなど演出面でより優れたコンテンツを届けられる点などが挙げられます」(前出・音楽ライター)
それでも、生でなかったことを後から知らされた形のファンには不満の声が…。
「え、生じゃなかったの?がっかり」「あのクオリティのライブ見れて不満はないけど、生じゃないなら最初からそう言えばいいのに…」「ライブ見た私が感動して泣いていた時、錦戸くんはそこにいなかったのね」「え~めっちゃ複雑な心境…」と、モヤモヤした意見が聞こえてくる。
「音楽ファン、特にアイドルファンの間には、アーティストとの“一体感”を大切に感じている方が多いですからね。たとえ会場でのライブではなく配信であっても、ネットの向こうでパフォーマンスするアーティストと一体になりたい、という気持ちもわからなくはない。他のアーティストのオンラインライブでも、後から生じゃなかったと知ってガッカリしているファンは少なくありません」(前出・音楽ライター)
コロナ禍のもと、無観客オンラインライブはこらからますます需要が高まっていくと思われるが、ファンを失望させないためにも、「生」なのか「ディレイ」なのかはあらかじめハッキリさせておいた方が良さそうだ。
(石見剣)