“史上最低視聴率の月9”として話題を呼んだ「突然ですが、明日結婚します」(フジテレビ系)が、3月20日に最終回を迎えた。そして、粘り強く最後まで観た視聴者からでさえ「やっぱりスッカスカなドラマだった」と酷評されている。
「最終回も今までの回同様、ツッコミどころが多く、ご都合主義が目に付きました。例えば主人公あすか(西内まりや)に思いを寄せていた神谷(山崎育三郎)が、ライバルであるはずの名波(flumpool山村)の背中を押したり、その神谷の3年後の姿を見ると、あすかの後輩である桃子(岸井ゆきの)と結婚して子どもまでできていて、しかも皆のたまり場だったあすかの先輩の家に住んでいたり、さらにはあすかが名波からプロポーズされた後に登場人物総出の結婚パーティが突然催されたり‥‥。展開や設定が最後まで陳腐だったとしかいいようがありませんでした」(テレビ誌ライター)
確かに2番手の男が主人公らの恋を後押し、その後、その2番手も幸せになる、出演者全員集合等、ドラマの最終回のお約束を詰め合わせた既視感に襲われるが、それだけでは終わらないのが“史上最低の月9”である。
「嘲笑の的となったのがラストシーンです。サプライズの結婚パーティの中で『いつ籍いれるの?』と聞かれた2人はもにょもにょと相談して、せーの、でタイトルである『突然ですが、明日結婚します』をカメラ目線のドヤ顔で宣言したところで最終回の幕が下りました。これにはネット上でも『タイトルコールでフィニッシュとか想像通り過ぎて、失笑』などと酷評の嵐となっていましたよ」(前出・テレビ誌ライター)
また、そんな嵐の止まないなか、ドラマのBlu-ray、DVDボックスの発売が紹介されるや、「こんなの誰が買うんだよ!」の大合唱。妙な盛り上がりをみせていたとか。
主役である西内まりやとflumpool山村の演技力不足や、原作漫画のチョイスなど、色々な角度からの批判はあったが、何より最終回までもが視聴者の批判的なツッコミで盛り上がってしまうほどの脚本の酷さが、“史上最低の月9”の戦犯であることは間違いなさそうだ。
(稲垣まゆう)