3月29日から4月2日にフィンランドのヘルシンキで開催されるフィギュアスケート世界選手権2017に出場が予定されていた日本女子のエース、宮原知子選手が欠場することが発表された。
「宮原は四大陸選手権にも股関節の故障のため欠場していますが、世界選手権には出る方向で調節していたのです。それでも思うように回復しておらず、痛みがおさまらないために今回は欠場となり、本郷理華選手が代わりに出場することになりました」(スポーツライター)
ここで無理をして来季の五輪シーズンをふいにするわけにはいかないが、今回の世界選手権は五輪の出場枠をかけた大切な試合。だからこそ、四大陸選手権を欠場し世界選手権に備えていたはずだ。上位入賞が確実視されていた宮原選手の欠場に、関係者の間では不安の声も聞かれる。
「五輪の3枠獲得は上位2名の合計ポイント(順位の合計)が13ポイント以下であることが条件となります。仮に本郷梨華が昨年の世界選手権と同じ8位だとしたら、もう1人が5位以内に入れることが求められます。本郷選手は、昨シーズンは四大陸選手権で3位、GPシリーズでも中国杯で2位で表彰台に乗っていますが、今季は伸び悩んでおり、格下のプランタン杯で優勝した以外は表彰台に乗れていないのです。しかも残りの女子の出場選手は今季シニアデビューで世界選手権初参戦となる樋口新葉選手と三原舞依選手。3枠獲得は微妙なところです。世界選手権も五輪ほどではないにしても、ほかのGPシリーズとは違う独特の雰囲気がありますから、若手選手たちが落ち着いて本来の力を発揮できるかにかかっています」(スポーツ紙記者)
3人で力を合わせていい結果をのこしてくれることを期待したい。
(芝公子)