日本有線大賞を放送してきたTBSが、第50回目(12月4日放送)の本年度をもって終了することを発表した。撤退の大きな理由は、2ケタに届かない視聴率の低下。また、放送は終了するが、賞自体は主催する全国有線音楽放送協会が今後も継続させていく方向だそうだ。
そんな節目の年に、大賞候補となる「有線音楽優秀賞」を受賞したのはAKB48、大月みやこ、欅坂46、天童よしみ、西野カナ、乃木坂46、氷川きよし、三浦大知、水森かおり、三山ひろしの10組。また新人賞には、つばきファクトリー、NOBU、半崎美子が選出されている。
この報にネット民から意外な反応が見られている。「知らない人が新人賞とれるような、レコード大賞のほうがいらない」「あらかじめゴリ押しされた無名の歌手が名前を連ねる“レコード大賞”の方が放送終了でいいんじゃないか」「有線大賞はリスナーが選ぶからむしろ良い。問題はレコード大賞の方。今年のはいくらで売ってるんだろう?」などと、有線大賞よりレコード大賞のほうがいらないという声が飛び交っているのだ。
芸能ジャーナリストも「レコ大の疑惑は今に始まった話ではない」と話す。
「歌手の中には『レコ大より、大衆に支持された有線大賞のほうが嬉しい』と言う人も少なくありませんでした。一昔前は、レコ大で受賞した楽曲は、タイトルや歌手の名を知らなくても、老若男女が口ずさめました。ですが、いまは違いますよね。そんな状況が、音楽賞離れにつながっているのだと思います」
確かに、一昔前の授賞式は、視聴者の涙を誘うほどの感動があった。しかし、“出来レース化”したいま、視聴者が激減するのは当然かもしれない。