NHKの朝の看板番組「あさイチ」でMCを務める同局の有働由美子アナウンサーが今年3月で降板することが明らかになった。有働アナの今後や後任人事などを巡りマスコミは過熱気味だが、その陰で、番組がスタートした2010年から有働アナとともにMCを務めている“いのっち”ことV6の井ノ原快彦の“有働ロス”が心配されている。
同番組の視聴率は連日10%前後(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、同時間帯の首位に立つ。人気の最大の秘密は、井ノ原と有働アナの息の合った番組進行だ。ときには突っ込んだり、ときにはフォローしたり、2人の掛け合いのおもしろさが視聴者を和ませている。
しかし有働アナは、番組が始まる当初、井ノ原のことを否定的に見ていたことを自著「ウドウロク」で告白。「アイドルと一緒に司会と聞いて、こりゃえらいことになったわと思った」と語り、井ノ原の失言をカバーしたり、機嫌を取ったりしないといけないと覚悟したというのだ。
だが、それは有働アナの見込み違いだったようだ。「今や、私の方が失言する。私の方が機嫌を取ってもらっている。私の言葉足らずを、いのっちがフォローしてくれる」と、井ノ原に対して全幅の信頼を寄せていることを同著で明かしている。
井ノ原も有働アナのことを親身に思っていることに間違いはない。1月10日放送回で、有働アナは自宅前で週刊誌記者に激写されたことを告げ、近所に嫌われるのでやめてほしいとコボした。これを聞いた井ノ原は「また来たのか!?」「来んじゃねぇよ、家まで! 本当に!」と声を荒らげた。その後、激昂したことに対して、カメラに向かって謝罪する場面があった。
「こうして怒るのも、有働に対して“情”がわいている証拠です。番組を重ねていったことで、2人の間には男女の関係とは違った、絆のようなものが芽生えてきたのでしょう。しかし、相方である有働が降板することで、井ノ原の心にはポッカリと穴が空くに違いありません。その“有働ロス”に打ち勝てるか、4月以降、井ノ原のモチベーションが心配です」(芸能ジャーナリスト)
有働アナのためにも、井ノ原には頑張ってほしい。
(石田英明)