今年10月28日に起きた俳優・伊藤健太郎のひき逃げ事故。自身が運転する車が2人乗りのバイクと衝突するも、そのまま立ち去ってしまった。道路交通法違反などの疑いで29日に逮捕され、翌30日に釈放されたが、芸能界では伊藤のもとから“立ち去る”者も多そうだ。
事故の影響を受けてテレビやCM、舞台などの降板が次々と決定。それに伴い、多額の違約金も発生し、その金額は推定5億円にも上ると11月11日の「デイリー新潮」が伝えている。売れっ子俳優だったとはいえ伊藤ひとりで完済できる金額とは思えず、多額の借金を抱えることとなったのは想像に難くない。
メディアでの復帰はまだ難しそうだが、出演映画の「とんかつDJアゲ太郎」と「十二単を着た悪魔」は無事公開。役者として再評価されれば、復帰の道も見えてくるのだが……。
ところが、興行通信社が発表した週間映画ランキングによると、10月30日に公開された「とんかつDJアゲ太郎」は初登場で6位に入るも翌週にはトップ10から脱落。11月6日に公開された伊藤主演の「十二単を着た悪魔」はさらに厳しく、公開初週からトップ10圏外。12月2日の「日刊ゲンダイDIGITAL」では、制作費の元も取れずに大赤字だと伝えている。
“大コケ”は伊藤だけの責任ではないが、「十二単を着た悪魔」では主演を務めていただけにイメージはよくない。不祥事は起こすわ、数字は取れないわでは、伊藤から遠ざかる映画関係者も少なくないはずだ。となると、頼りにはなるのは人望ということか。
「それも期待できません。伊藤は自分より売れている俳優には丁寧に挨拶しますが、それ以外だと年上でも『うっす』で済ませたり、全く挨拶をしなかったり、礼儀に欠けていることを11月2日の『女性自身』が伝えています。11月5日の『週刊文春』では、女優の小松菜奈に『会いたい』と何度もLINEを送っていたり、広瀬すずには『今の彼女は浮気ばかりしている』と嘘のLINEを送っていたりしたことも明るみに。坂口健太郎など、ほかの俳優にダメ出ししていたことも伝えられました。同業者で伊藤と共演したいという人は少ないのではないでしょうか」(芸能記者)
仕事も金も人望も失った伊藤。裸一貫からの再起はなるだろうか。
(石田英明)