元衆院議員でタレントの杉村太蔵が1月31日放送の「サンデージャポン」(TBS)に出演し、深夜の銀座でクラブなどをハシゴしていたことが発覚した自民党・松本純国対委員長代理の人間性について言及した。
番組では、緊急事態宣言が発出されている最中の1月18日夜、銀座のクラブを含む東京都内の飲食店計3件を訪れ、午後23時過ぎまで飲酒をしていた松本氏について取り上げた。
報道を受け、松本氏は訪問した飲食店に関し「かねて要望、陳情をいただいているところだ」と釈明。オンラインや電話での対応ではなく、直接対面で話をする必要があったと強調したが、菅義偉首相も「国民に不要不急の外出自粛をお願いしている中、大変申し訳ない」と謝罪するに至っている。
世間からの大きな批判を集め、結果的に松本氏は役職を辞任。杉村は今回の騒動について、「大変苦しいですね。(国民が)怒る気持ち、本当にその通りだと思います」と話し、「(松本議員は)国会議員では珍しく薬剤師さんなんですよ。薬の専門家なんです。今だったらワクチンのことだったりですごく活躍されていたので、こういう形になったのは本当に残念だと思います」と松本氏の取り柄が発揮される機会が損なわれる可能性を嘆いた。
続けて、その人間性について「これはもう私が自信をもって言えるのはね、こんな良い人いないなっちゅうぐらいの人なの!」と評価。「芸能界で言うとね、関根勤さんみたいな感じですよ。超大御所で実力派なのに全然偉ぶらない感じで」と温厚なお笑いタレント・関根勤を引き合いに出しながら松本議員を絶賛した。
「薬剤師から国対委員長代理まで上り詰めた松本氏の経歴や人柄を称え、そんな同氏がコロナ禍の飲み歩きで辞職する結果となってしまったことを残念がった杉村。しかし、『関根勤さんみたいな感じ』とまで例えて、松本氏の柔和な性格を表現するも、視聴者からは『良い人かどうかなんて聞いてない』とのツッコミが集まり、むしろ薬剤師ならば医療従事者の負担になり得る軽率な行動は控えるべきだったという至極真っ当な反論が寄せられてしまいました。他にもネット上には『良い人、悪い人、関係ないでしょ。本題から離れる話をしてどうする?』『非常識な行動を行なった事が1番の問題』『議員仲間から良い人と言われてるのかもしれないが、国民から良い政治家と言われるようにならないと』といった声が飛び交っています」(テレビ誌ライター)
杉村といえば、“小泉チルドレン”の代表格として、愛想の良さで様々な大御所議員から可愛がられてきた実績があり、現在でも元首相の小泉純一郎氏や武部勤氏からは時折飲みに誘われることもあるという。
杉村らしい視点で松本議員の騒動を批評した格好だが、視聴者には違和感の残る“薄口コメント”だったといえそうだ。
(木村慎吾)