ロックバンド・RADWIMPSのボーカル・野田洋次郎が関係者を大勢呼び寄せ、朝まで“泥酔誕生日会”を催していたという。7月10日、「NEWSポストセブン」が報じている。
同誌は、野田の誕生日である7月5日の午前0時、まん延防止等重点措置が適用されている東京都内の焼肉店にて、友人や関係者ら総勢10名ほどを招いた貸切パーティに興じる姿をキャッチ。宴が開始したのは一般客が退店した午後20時過ぎで、食事を終えた一行が向かった次なる舞台はカラオケバー。朝4時頃まで宴会を楽しむと、この日の主役である野田はその後もおぼつかない千鳥足で、バーから近い場所にあるカラオケへとハシゴしたという。
結局、野田の誕生日パーティが終わったのは早朝5時。“まん防”が適用された都内では、飲食店は時短要請を受けており、酒類の提供も1グループ90分以内とされている。先日は、人気ユーチューバーら30人以上が集まる“自粛破りの大宴会”が大きな批判の的となっていたが、今回の野田の泥酔誕生日会についても、自粛の日々を過ごす世間からは非難が殺到。とりわけ、野田はコロナ禍における政府の対応をめぐり、「緊急事態宣言なんて聞く気になれねぇ」などといったメッセージを発していたことから、さらなる反感を集めている。
「野田は今年4月、3度目の緊急事態宣言が発出された際、SNSにて『個人的な、正直な気持ち』をツイート。『ここ1年間の考察や反省や説明が何もない状態で3回目の緊急事態宣言なんて聞く気になれねぇという気持ちにどこかなる』とし、政府のコロナ対策を『行き当たりばったり』と苦言。また、自粛生活の煽りを受けた音楽業界に対する補償についても不満を述べると、『やれることをやった果ての緊急事態宣言なのか疑問』としています。加えて、野外音楽フェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』の中止発表に関しても、『“自粛に疲れた若者たち”がどこか悪者になっている空気を最近感じます』とツイート。
しかし、東京都からの要請を無視した飲食店で翌朝まで自らの誕生日会を開いていたのであれば、そうした不満にも説得力は薄れてしまいます。ネット上でも野田に対する『こういうことやってると(ロックインジャパンが)中止になってよかったんじゃね? と思うわ』『いい歳こいてダサいことしてんなぁ』『貴方たちが感染拡大リスクの要因です』『自分たちの行動がフェスを潰してるのをわかってないんだね。自分で自分の首を絞めてる』『こういうことするから、音楽フェスが目の敵にされて中止だとか言われる』との批判が続出。政府に物申す前に、まずは自分たちが率先して自粛生活を守るべきだとする声があふれています」(テレビ誌ライター)
また、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」が開催される予定だった茨城県民からも「フェス中止に文句言ってたけど、こういうのを見るとフェスでもルール守らないよね。中止になって心底よかった」との声が寄せられた。
これ以上、音楽業界が過度な自粛を強いられることのないよう、当事者であるアーティストには手本となるような振る舞いを見せてほしいところである。
(木村慎吾)