これまで数々の問題作、感動作を届けてきたお笑いコンビ・ダウンタウンの冠番組「水曜日のダウンタウン」(TBS系)が4度目の快挙を成し遂げた。10月6日に放送された「おぼん・こぼん仲直り企画」が11月19日、「2021年10月度ギャラクシー賞月間賞」を受賞したのだ。番組としては通算4回目の月間賞受賞となる。
ギャラクシー賞は放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀な番組・個人・団体を顕彰する賞。テレビ・ラジオ・CM・報道活動の4部門があり、テレビ部門では毎月「月間賞」が選出されている。
同企画では約10年に及ぶ深刻な不仲が続いていたお笑いコンビおぼん・こぼんの2人の仲を修復すべく、2週にわたって仲直り企画を実行。一時は解散危機にまで陥ったが、土壇場で劇的な仲直りを果たし、ネットでは放送当時から「ギャラクシー賞狙える」といった声が挙がっていた。
選評は「2年前の『解散ドッキリ』だけで終わらせずに長期にわたって仲直りを試み、その過程を見事にエンターテインメントに昇華させた。意地とプライドが邪魔をして和解できない2人に果敢な“仕掛け”と必死の説得を繰り返す。『水曜日のダウンタウン』だからこそ撮れた緊張感と説明し難い人間の複雑な感情にあふれた人間ドキュメンタリーだった」としている。
同企画の演出を務めた藤井健太郎氏も「予定調和をよしとせず、これまでバッドエンドであっても、それはそれとして放送してきた番組のスタンスが、今回の結末にパワーを加えたと思います。成功にのみ価値があるわけではないと思いますので、次はバッドエンドでのギャラクシー賞受賞にも期待したいです」とコメントした。
ネットでも《放送直後から「ギャラクシー賞を!」との声が多かったが本当に獲得するとは驚いた》《自分も実際に見て泣いたし、何度か見返しました。ヒヤヒヤしながら見てた松本さんや伊集院さんの表情も緊迫感があってよかった》《こぼんさんの表情、目の下がピクピクしたり、唇がワナワナしている感じがすごく怖くて、見ていて胃が痛くなるくらいの緊迫感だった。確かにこれはすごい回だったと思う。仲直りできてよかった》など絶賛の声が相次いだ。
「受賞直後は松本人志もツイッターで『祝 水曜日のダウンタウン【おぼんこぼん企画】がギャラクシー賞。オレなんもしてへんけど。。。』とツイート。おぼん・こぼんの2人は放送後もプロレス・格闘技を中心とした書籍『KAMINOGE119』で表紙を飾ったり、10月15日に公開された映画『Our Friend/アワー・フレンド』のPRを務めたりと、取り戻した仲のよさは変わらないようです」(芸能記者)
最近では「『ラヴィット!』の女性ゲストを大喜利芸人軍団が遠隔操作すればレギュラーメンバーより笑い取れる説」も大きな話題となった「水曜日のダウンタウン」。今後も目が離せない。
(柏原廉)