ライフ
2026/03/15 08:00
大人も唸る!全国大会を勝ち抜いた中高生チームの「探求学習」がスゴい
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2026/03/15 08:00
2005年から始まった日本最大級の探究学習の祭典「クエストカップ」が今年も開催されました。全国の中高生がエントリー、厳しい選考を経てグランプリなどが決定しました。今回は、その内容を一部お届けします。
「探求学習」とは、自らが課題を立てて情報収集・分析し、対話を通じて解決策を導き出す学びのこと。現代社会に必要な問題解決能力や批判的思考力、創造性を養うことができると、近年は学校教育において注目を集めています。その探求学習の祭典であるクエストカップ、今年のテーマは「Wonder 驚き、感動、そして探求」でした。
このテーマで探究学習を繰り広げたチームのうち、2月27日に行われたEグループでのグランプリは京都市立西京高等学校附属中学校の「ちーむはなまる」が、準グランプリは明星中学校の「君の骨を食べたい」が受賞となりました。その探究学習は、大人も唸る興味深いものでした。内容を見てみましょう。
グランプリ:「『生きる歓び』が溢れる2055年のひまつぶし」
グランプリを受賞した京都市立西京高等学校附属中学校が与えられたミッションは「『生きる歓び』が溢れる未来の景色を提案せよ」。これを受けてチームは、歓びを好奇心・元気・笑顔が連鎖する状態と定義し、2055年の未来社会における「ひまつぶし」の在り方を構想しました。
提案したのは「100万人の旅人(トラベラー)」。これは、日本に100万機存在するという“移動式交換日記”です。トラベラーが携えるノートは全国を旅し、人から人へと言葉や思いをつないでいきます。
いわば、日本中の「ひまつぶし時間」を“人と人をつなぐ時間”へと変えるプロジェクトです。SNSとは違ってリアルタイムではない安心感があり、ページはデジタルでありながらも紙に近い素材を採用することで“文字を書く”という行為を含み、感情が伝わりやすくなるそうです。
審査員からは、「ひまつぶしの未来をシミュレーションした点が秀逸で、偶然性やランダム性の価値を再提示した」ことなどが高く評価されました。
準グランプリ:「捨てられる食品を利用して粉もん料理を作ろう!」
明星中学校が与えられたミッションは「私たちが望む未来へ適合するために日清製粉グループがやるべき新事業を提案せよ」。これを受けてチームは、「食品ロスがない未来=食べ物を捨てない社会」を理想像として設定しました。
そこで提案したのが、「魚の骨の粉末×小麦粉」。本来捨てられる魚の骨を粉末化し、粉もの料理に活用する新事業です。安全性、安定供給可能、栄養面のメリット、美味しさの4点をカバーしています。
実際に魚の骨を粉砕して試作し、たこ焼きに混ぜて実食すると美味しかったそうです。海の香りが広がる風味があり、粉ものと相性がよく、魚粉特有の強い臭みが少ないことが判明したそうです。
審査員からは、「魚の骨の粉末自体は存在するが、小麦粉と混ぜて“身近な商品”にする発想が優れている」「実験を重ねたリアルなプレゼンで完成度が高い」との高い評価が挙がりました。
どちらのアイデアもただの思いつきで終わらず、しっかりとした検証や社会的な意義の深掘りがされていました。大人も顔負けの探究ですね。未来を担う若者たちに、期待がかかります。
スペシャル
Asa-Jo チョイス
